トピックス グローバル人材育成 拠点横断事業

投稿日: 2024年1月18日

JENESYS 2022 フェーズ2 福島コース(1A「地域振興」)

 2023年12月に太平洋諸島のニュージーランド、フィジー、トンガ、キリバス、バヌアツ、サモア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、パラオから大学生・大学院生21名(大学の引率者を含む)が来日しました。8日間にわたり、「地域振興」をテーマに福島県、東京都内の各所を巡りました。

 都内でオリエンテーションを終えた後、特急ひたちに乗り、福島県に向かいました。福島県では、ワンダーファーム、スパリゾートハワイアンズ、東京電力廃炉資料館、アクアマリンふくしまへ。東日本大震災や新型コロナウイルス流行後の復興への歩みについて視察を行いました。

 実際に現地を見て、お話を伺う中で、故郷を守ろうとする想いに感動・共感しつつも、「母国でどのようなことができるか」をそれぞれ考えました。

▼オリエンテーションでのグループミーティング

▼ワンダーファームでトマト栽培を見学

▼スパリゾートハワイアンズでショー鑑賞

 その他にも、福島県ではいわき市役所への表敬訪問、東日本国際大学での学校交流を経験。

 いわき市役所への表敬訪問では、参加者の中から、「街並みを見るとすごく綺麗だが、どうしてこのように早く復興できたのか」という質問があがりました。質問に対し、職員の方から「表面的にはそのように見えるかもしれないが、未だに故郷に帰って来られない人もいる。まだまだ問題が残っている」ということを教えていただきました。

 東日本国際大学では、歌や踊りのパフォーマンスを披露し、母国の文化を紹介。キャンパスツアーや学食での昼食など、同年代の日本の学生との交流は、参加者にとって良い刺激となったようでした。

▼文化パフォーマンス披露

▼東日本国際大学での学生交流

▼東京電力廃炉資料館を見学

 さらに、公益財団法人いわき市国際交流協会にご協力いただき、ホームステイを体験しました。ホームステイでは、ホストファミリーと出かけたり、一緒に食事を取ったりと、日本の文化や暮らしに触れ、満喫したようでした。ホームステイ終了後のバスでは、1人ずつ経験したことを話すプチ報告会が行われました。「ホストファミリーと言葉の壁がありつつも、経験や文化を分かち合うような個人レベルでのつながりを感じた」、「いつか家族と一緒にいわき市に住みたい」と、参加者から笑顔があふれていました。

 その後、東京都内へ移動。太平洋諸島センターを訪問し、職員の方より取り組みを教えていただきました。また、秋葉原、浅草寺、スカイツリー周辺・ソラマチ、明治神宮、竹下通りを訪問。浅草寺でおみくじを体験したり、スカイツリーの高さや近未来的な建築に驚いたりと、とても楽しんだ様子でした。

▼ホストファミリーと団らん

▼いわき市のレストランでの夕食 

▼浅草寺を訪問

 今回のプログラムでは、参加者自身が日本での滞在を心から楽しみ、たくさんのことを学ぼうとする意識を持っていました。また、参加者同士の仲が良く、お互いに協力し合う姿が印象的でした。

 最後の報告会では、「このプログラムによって、異なる文化を持つ学生たちが、太平洋全体を代表して、感謝し、ひとつになることができた。One ocean, one people.」との声も。

 さらに、福島県の地域復興への歩み、日本の人々の礼儀正しさ、街並みの美しさに驚いたとの報告や今回得た知見をSNSで発信し、身の周りの人々に伝えていくとの提言がありました。

 8日間のプログラムを無事に終え、参加者たちは少し疲れが見えつつも、充実した表情で帰国しました。これから、日本での経験や思い出を彼ら自身や周囲の人々、そして母国に活かしてくれることを心から願っています。

▼明治神宮を訪問

▼報告会の様子

▼最終日また会うことを約束

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