トピックス 事務局より

投稿日: 2021年8月2日

JOCAで働くことを通して生きがいを感じられる人生を

本ブログでは毎月行われる理事会における雄谷良成会長の話やスタッフ間で交わされる議論なども紹介します。今回は7月31日(土)、本部のある長野県駒ケ根市から新たに指定管理を受けた「ふるさとの家」で開かれた理事会の冒頭で雄谷会長が話された挨拶を(LATEST NEWS一覧のページの写真は9月にオープン予定の「GOTCHA! WELLNESS 駒ケ根」の全景。みなさん、直立不動のポーズをとってくれました)。

同じ仕事をしているのに給与が下がる

われわれはこれまで正職員を増やし、定年年齢を引き上げてきました。後者についていえば、60歳定年を迎えると、これまでやってきた仕事が変わらなくても、給与が従来の6割になる。それはおかしい。今日も昨日と同じ状態で働けるのであれば、給与額は同じであるべきという考えからです。ぼくが理事長を務める社会福祉法人佛子園では現在、定年を67歳としていますが、来年には68歳、さらには70歳にまで引き上げる予定です。

生涯賃金で考える

佛子園は、その活動のレベルや業績の高さからいって全国の社会福祉法人のなかでもトップランカーであると自負しています。しかし、国が定めるガイドラインを超えて給与を支払うのは難しい。定年を引き上げ、仕事のパフォーマンスに見合った給与を支給することができれば、生涯賃金は上がります。

そうするとどうなるか。俄然、人生が面白くなる。

子どもをもつ人は60歳を迎えるころに教育費の支払いを終えている場合が多い。30歳で家を購入すると、住宅ローンが終わるのは65~70歳でしょうか。その年齢から、これまで使えなかったお金も使えるようになるのです。

ガラスの向こうには中央アルプスの山々が。ランニングマシンやバイクを使いながら絶景を眺められます。

ライフシフトからライフスパンへ

世界的なベストセラーになった『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』は、教育は20歳前後で終わり、その後の仕事は60~65歳くらいまで続け、残りの20年くらいが引退生活で最期を迎えるという「人生は85歳まで」の生活設計をひっくり返すものでした。同書は、人生100年時代を迎えたいま、引退生活の先にまだ20年くらいが待っている。だから、お金のことも時間の使い方も100年のスパンで考え直さないといけないと提唱しました。

カリフォルニア大学バークレー校とドイツの調査会社の共同研究によると、2007年以降に生まれた日本の子どもの半数以上は107歳以上まで生きるそうです。これは先進7カ国でトップ。日本人の平均寿命はここ10年で2歳以上伸びています。普通は経済成長が鈍化すると、寿命も停滞傾向になるものですが、それがない。ということは、今後生まれてくる子どもの平均寿命は110歳くらいまでになる。『LIFE SPAN 老いなき世界』によれば、最先端科学とテクノロジーが老化のメカニズムを解明することで、誰もが120年を若く生きられる時代になっているとのこと。やがて定年のないエイジフリーの時代がやってきます。

経験値を積んで人生を豊かなものに

パフォーマンスが下がれば給与も下がるのは仕方ありませんが、逆に上がるのであれば、もっと稼げます。給与は少なくてもいいから、働く時間を短くし、残りを別のことに費やしたいという人もいるでしょう。その人に合った給与体系をつくればいいのです。

そうなると、やりたいことがやれる。たとえば、蕎麦屋をやる、コーヒーを焙煎する、宿泊施設を運営する、クリニックを開業する、在外事務所を立ち上げるなど、JOCAという組織で経験値を積むことでこれらが可能になります。

ただし、そのためには健康でなければいけません。そして心理的安全性。お互いに遠慮することなく、自分の考えを言い合える環境をつくること。仲間とあーだこーだと言いながらやっていける組織でなければ、生きがいを感じられる仕事を続ける、あるいは新しいことにチャレンジすることはできないでしょう。

JOCAは個々の職員が豊かな人生を歩むことのできるシステムをつくっていきたいと思っています。

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