「やってみたい」を追い続ければ、自ずと道が開ける~Institute of Tropical Medicine(熱帯医学研究所) 益永由子さん(平成20年度3次隊・セネガル・村落開発普及員)

当協会広報紙Springboard 2017年2月号からの転載

国際協力に魅せられた、本物のグローバル人材の生き方

 


西アフリカの小さな国「ガンビア」

幼い頃に知った世界のアンバランスに憤りを感じてから、ぼんやりと国際協力の道を目指してきました。と言っても具体的に何をすればいいか、どういう道を進めば辿り着けるのか分からずに、その時々で感じた「やってみたい」を大切にしてきました。「やらないで後悔するのは嫌」「やってみなければわからない」を常に意識し、志を曲げずに進んできたら、非常に楽しくやり甲斐のある現職に辿り着きました。

現在、ベルギーのアントワープにあるInstitute of Tropical Medicineという機関に就職し、ガンビアのマラリア調査プロジェクトに携わっています。この仕事との出合いに協力隊参加が大きく貢献していることは間違いありません。
 


マラリアの流行を減らすための活動

協力隊ではセネガルの漁村地区で保健衛生活動を軸に活動していました。村落開発普及員として漁村に浸かり、ウォロフ語で奮闘する日々。協力隊が終われば二度と使うことはないだろうと思っていたウォロフ語が、 まさか今の仕事をつないでくれることになるとは思ってもいませんでした。

協力隊の経験を通して公衆衛生に関心を寄せていた私は、日本での仕事を辞めて大学院に進学し、公衆衛生を学ぶことを決めました。大学院も終盤、修士論文の題材を決めかねている時、ガンビア医療制度の研究をしている教授が助手を探していることを知り応募したところ、ウォロフ語が話せることが吉と転じて数週間ガンビアに行くことになりました。そのガンビア滞在をきっかけに現職に巡り会うことになったのです。

 ちょうど10年前に住んでいた馴染みのあるベルギーで、セネガル同様大好きになったガンビアの公衆衛生に関わる仕事。研究職という未知の世界に足を踏み入れることに戸惑いはありましたが、自分の辿ってきた道がここまで重なり合うご縁のある仕事はないだろうと、二つ返事で仕事を受けることにしました。研究職での経験のない私をなぜ採用したのか後から聞いたところ、セネガルでの現場経験があることを買ってくれたようです。
 


協力隊時代に使っていたウォロフ語が
ガンビアの人々とのコミュニケーションに
役立っている

現在は、アントワープ在住・勤務しながら、プロジェクトのため1年のほとんどをガンビアで過ごしています。マラリアの流行を減らすために村人の意見をプロジェクトに反映させる仕事の中で、村人との話し合いやワークショップなど、協力隊経験が生かされる場面が多々あります。隊員としてセネガルで過ごしていなかったら、ガンビアでの生活に不便を感じることも多いだろうし、村人とのコミュニケーションも難しかったことでしょう。今、村人と話をして時間を共有できること、人々の健康のために汗をかきながら仕事ができること、仕事を通してこんなにも貴重な経験ができることを大変幸福に感じています。


ここまで歩んできた中で思うことは、自分を信じて興味があることを追い続け、その時々で出来ることを着実にこなしていけば、自ずと道が開けるのだということ。今後は、今携わっているプロジェクトを題材に博士課程に進みます。これがどこにつながるかわからないけれど、やはりやらないで後悔することは嫌なのでやってみることにしました。自分の能力を疑わないこと、自分に制限をかけないこと、とりあえずやってみることを大切に、今後もできる範囲で人々の日々の健康を守り世界に恩を返していきたいと思います。

 

 

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