若者が国際協力にもっと参加できるような社会を目指して~神奈川県高等学校国際教育研究協議会幹事 木村光宏さん(平成20年度3次隊・ザンビア・理数科教師)

当協会広報紙Springboard 2017年1月号からの転載

“国際協力×教育”の知見を活かした次世代の育成


高校生の国際教育ワークショップ

 

「皆さんは協力隊の経験を隠しながら日本社会で生きていくかもしれません」。帰国隊員向けの研修でこのように言われたことを覚えています。これは「活動してきた国の社会と日本社会にはギャップがあり、常に経験を活かせる訳ではない」ということではないかと思います。

私は現在、神奈川県高等学校国際教育研究協議会で、協力隊を経験した教員たちが“国際協力×教育”の知見を活かして大学生を指導し、その大学生が高校でワークショップをするという「国際教育訪問授業プログラム」を運営しています。このプログラムでは、主に元協力隊の教員が、NGOを通じて実際海外で国際協力を実践する大学生たちの授業開発をサポートします。元協力隊の教員が直接ワークショップをするわけではないですが、「海外の現場で活躍する大学生の熱意に触れ、国際協力と教育の両方のスキルを活かすことができる」と、好評をいただいています。


授業風景

このプログラムを通して2つの教育が可能と考えています。

一つは大学生への教育です。国際協力をすればするほど、日本での発信が重要だと感じるようになるのですが、伝える手法が未熟だったり、生徒の様子を分かってなかったりするケースがあります。

いい経験をよりうまく伝えるために元協力隊の教員が相談にのり、「大学生の発信力」を高めています。伝えていくことでより社会への影響を感じるようになり、さらに踏み込んだ国際協力ができるようになると考えています。


授業開発の様子

二つ目は小学生~高校生への教育です。現在、教育現場では世代を超えて議論するような場がなく、世代を超えたコミュニケーション能力を育む機会がとても少ないように感じています。

このプラグラムでは大学生が5人程度で学校を訪問し、国際協力における葛藤を生徒たちと議論します。プログラムを数回実施した学校では、生徒たちがだんだんとディスカッションを楽しむようになってきたり、議論をまとめていくのがうまくなっていったりという効果がありました。これからも現場の声を聞きながら、よりよいプログラムを提供していけたらと思っています。

このプログラムの強みはネットワークです。神奈川県高等学校国際教育研究協議会は他の自治体の協議会ともネットワークがあり、そこから学校につながることで大学生にも多くの活躍の場を提供できています。さらに、NPO法人IMAGINUS(イマジナス)を通して訪問授業をしたい学生が声をかけてくれるようになってきたことも、うまく循環しているポイントです。

私たちは元協力隊として、これから社会を作っていく若者に国際協力の面白さを伝えていく使命がありますが、働きながらだと出前講座などで直接発信していくことは難しいのが現状です。皆さんの国際協力への思いを大学生に託し、授業を作っていく活動に参加しませんか。現在関東、関西地区で活動しています。また、発信の場を提供してくださる教員の方も是非お声がけ下さい。若者の国際協力の発展に力を貸していただきたいと思います。

参考リンク・連絡先

国際教育大学生派遣担当
http://line.me/ti/p/KQtc_m4ohM
※ 講演やワークショップを希望する大学生やNGO職員の方も上のリンクへ

神奈川県高等学校国際教育研究協議会 訪問授業担当
連絡先: kimura-mitsuhiro■pen-kanagawa.ed.jp

NPO法人イマジナス
ウェブサイト:http://imaginus.jp/
連絡先:imaginus2013■gmail.com
Twitter:@kokusaiinfo

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