平和を願う声をシリアに届けたい~協力隊経験者が設立した「サダーカ」による支援[2013年9月15日掲載]


「Change.org」で展開する、サダーカのキャンペーン

「一日も早い内戦の終結を願います」

「人々に平和な暮らしが戻ることを祈ります」

署名サイト「Change.org」に寄せられた、シリアの平和を願う署名に寄せられたメッセージには、現地の人々に思いを寄せる言葉が連なる。シリア緊急支援団体「サダーカ」は、日本の終戦記念日である8月15日からシリアの平和を願う署名を集め始め、現在までに1万以上の署名が集まった。

平和を願う、シリア人の声を伝えたい

アラビア語で「友情」を意味するサダーカは、田村雅文OB(H17-1/シリア/環境教育)が中心となり設立された。チュニジアに端を発した中東の民主化運動「アラブの春」がシリアに飛び火した2011年から1年が経った2012年3月、主にヨルダン国内に逃れていた避難民支援と、知られていないシリアの本来の姿を日本に伝えることが目的だった。

それから2年半。紛争のアクターが増え、情勢は悪化の一途を辿り、犠牲になった人々の数は10万人を超えている。かつての人口の約4分の1にあたる550万人が家を追われ、うち約200万人がレバノンやヨルダン、トルコなどの周辺国に難民として避難しているという(国連の発表による)。

2012年の設立当初、サダーカはJOCAが主催する「協力隊まつり」でブースを設け、活動を紹介するなどして集めた募金をシリア支援にかかわる現地の NGOに寄付し、シリアの人々を支援してきた。このほかにも、内戦前のシリアの姿を紹介し、シリア支援と紛争停止を訴えるイベントを国内各地で開催している。

サダーカの活動を始めてから、田村OBはそれまで勤めていた会社を辞め、JICAの企画調査員として、現在はヨルダンでシリア支援に携わっている。「ヨルダンと日本で活動してきた中で、多くのシリア人難民から『早くシリアへ帰りたい』『子どもたちに普通の教育を与えたい』『平和がほしい』という悲痛な叫び を聞いてきた。シリアという国の平和を諦めないためにも、署名という小さなアクションに協力してほしい」と、サダーカのプレスリリースに寄せたメッセージで訴えている。

メンバーには元シリア隊員や、中東地域に派遣された協力隊経験者が多い。

「あるシリア人の友人は現地に残り、別の友人は周辺国に逃げた。彼らは自分の心の底にある思いをなかなか外には出さないが、シリアで共に過ごした私たちにはポロリと本音を漏らす時がある。今回のシリア紛争ではメディアやSNSが、政府側、反政府側、その他さまざまな勢力にプロパガンダとして使われる中、真実を知る術がとても少ない。そんな中、彼らの声を聴きそして伝えられるのは、私たちのような限られた一部の人間でしかないことを常に感じている」(田村OB)

1970年1月、柔道と空手、2名の隊員派遣から始まったシリアへの青年海外協力隊派遣。これまでに派遣された隊員の数は565名に上る。現地の、明るく 人懐こい人々に支えられ、多くの協力隊員が活動してきたシリア。日本国内に散らばる元シリア隊員が、人々の無事と一日も早い平和の訪れを願っている。

署名キャンペーンは2013年9月21日の「国際平和デー」まで。人々の平和を願う気持ちが大きなうねりとなり、シリア紛争の終結につながることを祈らずにはいられない。

関連サイト

Change.orgの署名サイト(9月21日まで)
https://www.change.org/peace_for_syria

サダーカ ウェブサイト
http://www.sadaqasyria.jp/index.html

 

「帰国隊員の活動紹介」一覧に戻る

自治体・地域の方

  • 企画調査員(ボランティア事業)を目指す方へ
  • おきなわ世界塾
  • 協力隊ナビ~協力隊経験者と語ろう~
  • マラウイ農民自立支援プロジェクト
  • 外務省主催 NGO インターン・プログラム制度
  • 熊本地震 被災地への支援
  • 青年海外協力隊講座
  • 協力隊OB・OG会情報
  • 青年海外協力隊事業創設50周年記念 映画製作『クロスロード』
  • 協力隊ボイス フェイスブック

ページの先頭に戻る