熊本地震 益城町での避難所運営支援を終了(2016年8月12日掲載)

2016年4月14日、16日と、二度の最大震度7の激しい揺れが発生した熊本地震。震災発生後、当協会は二陣にわたる調査チームを派遣し、熊本県内の被災自治体を回ってボランティア受け入れのニーズを調査しました。その結果、甚大な被害を受けた益城町から5月4日に寄せられた支援要請を受けて、5月13日より益城町立広安西小学校の体育館に置かれた避難所の運営支援を開始しました。業務調整を担う職員1名と、帰国隊員からなる「災害救援専門ボランティア」を2週間交代で派遣、これまで延べ27人が現地で活動しました。遅れ気味だった仮設住宅への入居が進む中で、熊本県と益城町の協議において避難所の閉所が決定され、併せて、仮説住宅の見守り支援などは熊本県社会福祉協議会が中心となって行なうことが決まりました。これらを受け、当協会は7月30日をもって、多くの帰国隊員からのご協力、ご支援をいただいた84日間に及ぶ支援活動を、一応終えました。

協力隊経験を生かし、幅広く活動

支援活動の様子
清掃業務にあたるボランティア(5月15日)

震源に近い益城町は熊本県内でも最も甚大な被害を受けた地域で、避難所となった広安西小学校の体育館には、多い時で500人が避難していました。当協会は、調整員役の職員1名と災害救援専門ボランティア3、4名を2週間交代で派遣し、清掃や配食、全国から訪れる炊き出しや訪問者によるイベントの受け入れなどの避難所運営業務を担ってきました。

業務の傍ら、協力隊経験を活用して派遣国を紹介するセミナーや、交流の場となる「お話し会」の開催のほか、児童向けの授業で協力隊経験を紹介することもありました。ボランティア活動者の中には、東日本大震災(2011年)や広島土砂災害(2014年)、茨城県での豪雨被害(2015年)など被災地での復旧復興支援経験がある者も多く、復興支援経験の紹介や、東日本大震災で被災した方からの支援物資を配布する機会もありました。

瀧下OGのケニア紹介授業
小学3年生を対象とした授業で、ケニアや協力隊活動を紹介する瀧下OG
(6月30日)

災害救援専門ボランティアとしての2週間の活動期間を超えて活動した、二人の帰国隊員を紹介します。

瀧下遥OG(平成25年度2次隊/ケニア/コミュニティ開発)OGは5月13日の活動立ち上げ時より参加し、7月末まで活動しました。避難所運営業務に加え、広安西小学校からの依頼を受けて児童向けに協力隊活動を紹介する講座を開催してきました。7月26日の講座では、広安西小とJICAボランティアが活動するケニアの学校を、インターネットテレビ電話「スカイプ」で中継。ケニアの子どもたちから励ましのメッセージが送られたほか、お互いの国の言葉で自己紹介をしたり、歌の交換をしたりして交流を深めました。中継は大変盛り上がり、広安西小学校の児童も喜んでいた様子でした。

細川OB
集会で派遣国のパプアニューギニアの文化や歌を紹介する細川OB
(5月19日)

東日本大震災や広島土砂災害の復興支援に参加した経験がある細川光宜OB(平成8年度2次隊/パプアニューギニア/木工)は、5月から7月までの間、3回にわたりボランティアに参加、毎回それぞれ10日前後活動しました。避難所運営業務に加え、被災者が集まる場で派遣国のパプアニューギニアを紹介して場を盛り上げたほか、製作が途中で中断されていた木造仮設倉庫を、福岡在住の帰国隊員と共に完成させるなど、さまざまな場面で活躍しました。

広安西小学校体育館に避難していた人々の数は、仮設住宅への入居が始まった7月から徐々に減少し、当協会の活動終了時は102人に減少していました。益城町全体の避難者数も1,000人以下となっており、今後は町内11か所の避難所が集約される見通しで、広安西小学校の避難所も8月18日で閉所の予定です。

当協会の活動は終了しましたが、瀧下OGは町役場の臨時職員として、細川OBは自主的にボランティアとして、8月18日の避難所閉鎖までの間、仮設住宅に移転する人々の支援を続けます。

このほか、益城町内で活動する熊本地震・共同支援ネットワークに、後方支援要員として帰国隊員延べ3名を派遣しました。同ネットワークで活動する帰国隊員からの要請に基づくもので、派遣された帰国隊員は、5月から7月までの約2か月間、同ネットワークの事務所や、地震の被災者支援に携わる職員やボランティアが利用する宿泊所の運営管理を支援しました。

冨永会長と荒木OBご夫妻
感謝状を贈呈した冨永会長(左)と楽心館の荒木OBご夫妻

一方、被災地ではボランティアの宿泊拠点探しに難航しましたが、山鹿市内で旅館を経営する荒木真司OB(昭和63年度3次隊/セネガル/養鶏)のご厚意で、宿泊所の提供をいただきました。活動終了時には、当協会から冨永純正会長が楽心館にうかがい、協力へ御礼を述べ、感謝状を謹呈しました。

当協会の熊本地震復興支援活動は終了しますが、被災地の復興には長い時間が掛かります。今後復興の過程で協力隊経験が必要とされる場面があれば、積極的に支援していきたいと考えています。 

関連リンク

荒木OBが運営する「いやしの宿 楽心館(旧:山鹿の宿つかさ)」
住所:熊本県山鹿市南本町113-5  問い合わせ・予約受付電話:0968-43-5126(代)

▼いやしの宿 楽心館 ウェブサイト(リニューアル中)
http://www.yamaga-tsukasa.jp/

支援活動の様子

活動写真
避難所の清掃に当たる当協会職員(5月15日)

活動写真
宮城県の方から贈られた「ふかひれスープ」を配食
(5月17日)

活動の様子
パンの配食準備(5月20日)

活動の様子
小学1年生に活動を紹介する職員(6月21日)

活動の様子
ボランティアの発案で切り絵ワークショップを開催(7月8日)

活動の様子
避難所に七夕飾りをつくる(7月4日)

熊本地震への緊急支援活動

 

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