協力隊経験を地方創生に~石川県輪島市で「生涯活躍のまちづくり」事業を開始(2015年12月25日掲載)

地域それぞれの魅力を出し、持続的な地域をつくる「地方創生」。なかでも、高齢者が元気なうちに入居して社会活動に参加しながら生活し、介護・医療が必要になればケアを受けられる「生涯活躍のまち」をつくる取り組みは、主要施策の一つに挙げられています 。アメリカで始まった「継続的ケアつき高齢者向けコミュニティー(CCRC; Continuing Care Retirement Community )」の日本版として各地で始められているこの新しい取り組みに青年海外協力隊経験を還元しようと、当協会は社会福祉法人佛子園(本部=石川県白山市)と連携し、「漆の里・生涯活躍のまちづくりプロジェクト(輪島KABULET®)」を2015年12月に開始しました。

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12月1日に開催された輪島KABULET隊員歓迎式

能登半島北部に位置する石川県輪島市は、人口約2万8千人の港町。世界農業遺産に指定されている「能登の里山里海」の一部、「白米千枚田」 では伝統的な農業が営まれ、漆を使った伝統工芸「輪島塗」などが知られる、歴史を色濃く残す地です。北陸新幹線の開通により観光地としての人気が高まる一方で、高齢化や空き家増加等の課題を抱えています。

都市部からの移住者を増やし地域を活性化させようと、輪島市は、サービス付き高齢者住宅や児童入所施設、障がい者や高齢者の支援施設や学生住宅のほか、NPOや企業などが入居し、高齢者や若者、障がい者などが共存する「Share(シェア)金沢」(石川県金沢市)の運営実績がある社会福祉法人佛子園と連携した、地方創生事業を構想しました。協力隊経験者は、世界各国でさまざまな価値観を持つ人たちと共に地域づくり人づくりに取り組んできました。東日本大震災の復興支援や「ふるさと新生モデル事業」での取り組みを経て、この経験が日本の地域活性化にも生かされることを確信し、当協会は佛子園と連携協定を結び、「生涯活躍のまち」をつくる担い手として、このプロジェクトに参画することとなりました。

「漆の里・生涯活躍のまちづくりプロジェクト」の呼称は「輪島KABULET(カブーレ)®」。「漆かぶれ」を由来とし、地域の伝統産業、漆をさまざまな場面に活用しようとアイデアを温めています。11月には、内閣府の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)先駆的事業の交付対象事業」のうち、『日本版CCRC』構想の推進事業の一つに選定されました。 今後、当事業では、空き家を活用したサービス付高齢者向け住宅や訪問介護、障がい者向け共同生活援助(グループホーム)や生活介護等、さらに障がい者就労支援事業として、温泉やレストランの事業を展開、移住者住宅やゲストハウスなど交流拠点をつくり、定年退職した人々が移住したくなるまちづくりを目指します。このほか、自動車を運転しない人の「生活の足」として、電動エコカートを活用した新交通システムを導入。環境に配慮した交通インフラの整備も事業目標の一つです。

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梶市長から激励される
新隊員(右)

この事業を、12名の青年海外協力隊経験者が担います 。11月に着任した2人の「先遣隊」に加え、12月1日には新たに5人が着任。輪島市役所で行なわれた歓迎式典で、輪島市の梶文秋市長より激励を受けました 。

今年度中に残り5名が着任予定で、12名の職員とその家族、計21名が同市に移住し、高齢者がいつまでも元気で活躍できるまちづくりに取り組んでいきます。

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社会福祉法人佛子園

社会福祉法人佛子園と「地方創生にかかる包括連携協定」を締結(2015年9月11日掲載)

輪島KABULET ウェブサイト

 

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