イエメン支所

画像:イエメン国旗

第11回 (2009年6月)
JICAイエメン支所 ボランティア調整員
折井 美喜子 (平成9年度1次隊 / ヨルダン / 日本語教師)


中学の頃からの夢だった青年海外協力隊員に

写真:幼児教育セミナーの参加者と

幼児教育セミナーの参加者と

大学では国際関係(中近東事情)を専攻、在学中にエジプト・カイロに一年間留学をしました。帰国後、中学校の頃からの夢だった青年海外協力隊員に応募、大学卒業と同時にヨルダンに赴任、ヨルダン大学で日本語教師として2年3ヵ月を過ごしました。その後、青年海外協力隊事務局に勤務、当時走り出したばかりのシニア海外ボランティア事業に携わり、気がつくと30歳を目前に控えていました。約7年間の勤務を経て、国内でのボランティア事業支援についてはある程度の自信が出てもう少し責任のある仕事がしたいと物足りなくなく感じるようになりました。これまでの経験を生かして私にできる事は何か、何がしたいかと考えたときボランティア調整員が思い浮かびました。これまでの人生で私が一貫して情熱を持って携わってきたアラブ、なかでも自分にとって未知の国であるイエメンを派遣先として希望しました。2006年8月に着任、2年の任期を1年間延長して2009年8月までの契約期間です。

イエメンでの仕事

写真:事務所スタッフ

事務所スタッフ

2006年8月に着任した時イエメン事務所はボランティア調整員事務所で、唯一の日本人スタッフであった調整員1名に私が増員された形でした。その後駐在員事務所となり、2008年10月には支所へと変わりました。事業の増加に伴い、今ではイエメン人・日本人合わせて10名のスタッフがいます。

着任時6名だった協力隊員は現在18名になり、首都及び地方都市2か所に派遣されています。隊員派遣の歴史が浅く、ほとんどの隊員が初代のため配属先や同僚とゼロの状態から関係を築き上げていくことは容易ではありません。中東地域の最貧国で日々奮闘する隊員と共に事務所としてどんな支援ができるか、頭を悩ませながら知恵を絞って進めています。
また、対イエメン政府の協力とはいえ、部族社会の影響が根強く残るイエメンでは省庁だけを相手にしていては物事が何も進みません。適切な関係者・協力者探しは管轄省庁の枠を超えて広く行う必要がありこれには手間と時間がかかります。
イエメンの文化、慣習、国のあり方といった基本的知識を頭に入れた上で、JICAの対イエメン協力の重点分野に沿った隊員要請を挙げること、自立を妨げない範囲で協力隊員の活動を支援し、緊急時には適切な対処を速やかに行うことが調整員業務の重要なポイントだと考えています。

また、調整員はボランティア事業のほか、事務所運営に関わる総務、庶務、経理も担当しています。 イエメン人スタッフの労務管理、事務所備品の管理から事務所全体の経理まで幅広く担当しているため事務所全体の動きが掴めるという利点があります。ボランティア調整員としての業務と、それ以外の業務の比率は6:4といったところでしょうか。

また、事務所では新規雇用したイエメン人スタッフが多いため、JICAの事業やシステム、仕事のやり方など一から指導していく必要があり苦労もありますが一緒に業務をこなすにつれ少しずつ戦力の一部になってきた実感があり頼もしく感じています。日本人スタッフは2,3年の周期で事務所を離れますがイエメン人スタッフは私達より長く勤務することになります。離任を4ヵ月後に控え、イエメン人スタッフが主体的に事業を動かしていけるようさらに促していきたいと思っています。

ある1日の仕事

写真:ソマリア難民居住区を調査

ソマリア難民居住区を調査

8:30
出勤(自宅から事務所までは徒歩5分)

9:00
協力隊員の定期健康診断のため提携している病院に出向く(提携して間もない病院のためマネージメント能力を確認しつつ検査項目に漏れがないか、適切に検査が行われているかをチェック、結果を兼轄事務所エジプトの健康管理員と共有)

13:00
昼食(自分で作ったお弁当を持参)

14:00
執務室で本部や隊員等関係者から届くメールチェックとその処理

15:00
事務所公金口座のある銀行へ出向き小口現金の引き出し、隊員住居振込、専門家業務費の振込などを済ませる

16:00
事務所共有備品の在庫チェックと買出し

17:00
活動を終えて事務所に寄った隊員の対応(活動に関する相談や健康状態のことなど)

19:00
その日に動いた伝票の処理

20:00
帰宅

休日の楽しみ

娯楽が少なく、女性単独の外出が制限される国柄のため、休日は1週間分の食料買出し、料理をする以外は家にいることが多く、最近では給料日にしか働かなくなった庭師の代わりに住居の庭木の剪定をすることもあります。また、JICA・国連関係者といった在留邦人を大勢招いてホームパーティーをよく開きます。そのほか時々朝早くからハンマーム(蒸し風呂)に出かけ日頃乾燥しきった体を潤すのも楽しみの一つです。

 

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