タイ事務所

画像:タイ国旗

第3回 (2006年2月)
JICAタイ事務所 ボランティア調整員
西谷 知佐子


今までの経験と自分の関心事を生かせる場

学生時代は、政治経済のニュース配信に関連するアルバイトをしながら、学期休みにはバックパックで海外旅行をするという生活でした。大学3、4年次に交換留学制度で1年間アメリカへ学部留学もしました。卒業後はメーカーで1年半程、広告営業の仕事をし、その後、出版社で5年半程、システム運用調整から顧客サービス管理、広告制作等に携わる仕事をしました。

一昨年のお正月に当時2歳になった息子もだいぶ落ち着いてきたので、これから少し自分の事も考えてみようと思い、毎晩2時間を自分の時間にして、本を読んだり、書きものをしたりすることにしました。しばらくすると、書籍や知人の影響もあって、国際協力に興味関心が湧いてきて、関係のセミナーや講演会などにも参加するようになりました。前職には満足していたので、転職するつもりではなかったのですが、偶然、ボランティア調整員の募集を見かけ、今までの業務調整や顧客対応の経験と自分の関心事がつながったような気がして、何かお役に立てるかもと思い応募しました。

ボランティア調整員とは?

写真:タイ事務所外観

タイ事務所外観

JICAタイ事務所はアジア地域支援事務所と併設されているので、事務所全体では日本人スタッフ約25名、現地スタッフ約20名と大所帯で、所内でも総務班、調達班、経理班、業務班等があり分業が進んでいます。さらには、常勤でメディカルコーディネーターもいるため、ボランティア調整員は専ら、現役ボランティアのサポート、要請調査、業務調整や事務処理等、ボランティア事業の業務に専念しやすい環境にあると言えます。

ちなみに、ボランティア班は、ボランティア調整員4名、ナショナルスタッフ2名という構成になっており、青年海外協力隊担当、シニア海外ボランティア担当として、それぞれボランティア調整員2名、ナショナルスタッフ1名で分担しています。私の業務についてですが、1年目は青年海外協力隊、2年目である今年はシニア海外ボランティアの担当をしています。今年は青年海外協力隊とシニア海外ボランティアの両方の業務を抑えながら、両ボランティアの連携促進をしたいなと考えています。

毎日の仕事としては、朝一番にメール、郵便物、回覧物等のチェックをして、午前中は主に事務処理(経理処理、決裁書、連絡文書等の起案)行い、午後は午前中の仕事の残りや調べ物をしながら、電話や訪問者対応、打ち合わせなどを行っているとあっという間に夕方になってしまうというのが日常です。ちなみに、定例ミーティングは事務所全体およびボランティア班内で各週1回実施しており、出張や外出はハイシーズンやローシーズンがありますが、月平均で3、4回といったところです。

暑くて、賑やかなこの環境を楽しんでいます

JICAタイ事務所のあるバンコク都には3万人以上の在留邦人がいます。また年間の日本人観光客も100万人を越えており、日本を身近に感じることができます。日本の食材、書籍も日常的に入手することが可能で、医療施設も随分と充実していますので、生活環境で困るようなことはありません。現在、タイで夫と息子の3人で暮らしていますので、この点には本当に助かっています。さらには、首都では地下鉄や高架鉄道の整備により、交通渋滞を避けた通勤も可能になり、どんどん便利になっています。ネガティブなことは、暑すぎて、ついつい運動不足になってしまうことぐらいでしょうか。

写真:ナショナルスタッフ(右)と一緒に

ナショナルスタッフ(右)と一緒に

全く苦労話ではないのですが、タイ独自の事情だろうと思うのは、任国外からの訪問者(ボランティア等)が多いことです。私が任国外旅行の担当をした1年間は、幸いなことに関係者が大きな事故や事件に巻き込まれることもなく、比較的平穏な年でしたが、訪問者の母体が多いため、せっかく事務所まで立ち寄って頂いたり、お電話を頂いたにも関わらず、十分時間が取れなかったり、事務的な対応で終わってしまう場合もあり、残念だなと思うことがあります。しかしながら、多くの国の事情や話を任国に居ながらにして、聞けるのは業務上も勉強になりますし、仕事とは言え、とても楽しいです。

 

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