パラグアイ事務所

画像:パラグアイ国旗

第10回 (2009年5月)
JICAパラグアイ事務所 ボランティア調整員
山岡 靖代 (平成17年度3次隊 / パナマ / PCインストラクター)


ボランティア調整員になるまでの経歴

地元(茨城県)で小・中・高を卒業後、都内の大学でフランス文学を学んだにも関わらず、全く関係のない情報サービス会社に就職し社内向けシステムエンジニアとして約10年勤めました。その後自分の環境や考えを一新するべく会社を退職しイギリスに留学、障害者施設での介助補助などのボランティアとして約1年滞在しました。帰国後は宇宙開発事業団(現JAXA)に派遣として勤務し、NASAからの文献取り寄せや文献管理業務を行いました。その後再就職した会社から、偶然にもJICAヘルプデスクに常駐する仕事を任され、2006年3月に青年海外協力隊員として派遣されるまで約1年半勤務しました。

調整員応募のきっかけ

先ず一番大きな理由は、協力隊員時代の経験が私にとってとても有意義なものであり、もう一度大好きな中南米で働きたいと言う事と、隊員時代に出会った調整員の影響です。(そのお二人は現在も調整員としてご活躍中で、今では私のお手本です)子供も成長し手が離れていたため、そろそろ自分自身の今後を考えてみた時に、ボランティア調整員なら興味を持って続けていけそうな仕事だと考え、隊員終了後すぐに応募しました。娘は今回の赴任には同行してくれませんでしたが、私の仕事には理解を示して応援してくれています。お互いの距離が離れた事でより一層話をすることが増え、親子の関係は以前より良くなった気がします。また、私自身もようやく自分らしい仕事を見つけた事に満足しています。

ボランティア調整員の仕事

写真:桜井所長、NSのミリアンさん(左端)、高橋さんと(右端)一緒にNSのお二人は日本語もスペイン語もペラペラで、いつも助けていただいています。

桜井所長、NSのミリアンさん(左端)、高橋さんと(右端)一緒にNSのお二人は日本語もスペイン語もペラペラで、いつも助けていただいています。

VC全般の仕事と、担当業務に関して
ボランティア調整員の全般の仕事としては、協力隊員の受入~活動~帰国のサポート業務です。その他に、協力隊員の要請開拓をすることも重要な業務です。私の担当は、帰国業務・現地語学訓練業務・任国外旅行受付業務が主なものです。また、教育分野の青年海外協力隊員とシニア海外ボランティアを担当しています。

いつも一緒に仕事している人
パラグアイ事務所はボランティア100名以上をかかえ、日本からの派遣の職員等12名、ナショナルスタッフ 20名の大所帯ですが、笑いのある風通しのいい事務所です。
パラグアイには多くの日系人が活躍していますが、当事務所でも同様に多くの日系人の方がナショナルスタッフとして活躍しています。皆さんJICA事務所に長く勤務している方ばかりで、私達にとっては常に頼りになる存在です。ほぼ日本人と日系人が勤務する当事務所では、パラグアイ人スタッフでも日本語が堪能で、日本語で仕事が出来るのでとても助かっています。が、おかげでスペイン語が上達しません・・・。

ある1日の仕事

写真:毎週火曜日に事務所近くで開かれる市場では、柿・枇杷・無花果等も売っています。農業開拓に尽力されてきた日系移住者の方々のおかげです。

毎週火曜日に事務所近くで開かれる市場では、柿・枇杷・無花果等も売っています。農業開拓に尽力されてきた日系移住者の方々のおかげです。

8:00
出社
メールチェック
出張申請、出張報告書、決裁書等の作成
経理処理等

12:00~14:00
昼休み
事務所に売りに来るお弁当で、お寿司やお好み焼き・たこやき・鯛焼きなども食べられます。

14:00
現地語学訓練視察

16:30
帰社
隊員対応や午前中の続きの事務処理

20:30
退社

調整員の生活環境

私の家は事務所から徒歩15分程の所にあります。家の前には遊歩道もあり近くには公園もありと、週末にのんびりと散歩するにはいい環境なのですが、週末に隊員の部会があったり、隊員の帰国日が休日にあたったりと仕事で出掛けることも多く、今のところは中々ゆっくり散歩する時間もありません。また、単身で来ているためどうしても週末は家に籠ってしまいがちです。赴任後4か月近くたってようやく仕事にも生活にも慣れてきたので、そろそろパラグアイ散策を始めようと思っています。先ずは隊員に教えてもらったお勧めスポットから探索してみようと思っています。

調整員業務の醍醐味

写真:パラグアイと言えば、赤土と牛です!牛の人口は人間以上なので、どこに行っても牛が見られます。

パラグアイと言えば、赤土と牛です!牛の人口は人間以上なので、どこに行っても牛が見られます。

何と言っても、隊員の活動を見たり隊員と話が出来ることです。隊員達が言葉や生活や環境の不便さを創意工夫で克服して活動している姿を見たり、話をすることでいろいろなことを気付かされます。隊員時代は自分の活動しか見えていませんでしたが、ボランティア調整員となって多くの隊員の活動を客観的に見るようになると、隊員時代とは違った発見ばかりです。

志を持って協力隊員に参加している人たちの考えを聞くことは自分自身の成長にもつながります。今はそんな毎日が楽しくて、初めての仕事に対する戸惑いも全てが楽しみになっています。また、日本とは言葉も習慣も違った環境で自分の力を試せるということも調整員の醍醐味の一つではないでしょうか。まだまだ失敗もありますが、隊員やパラグアイの人たちといい関係が築けつつある今の状況は、調整員になって良かったと日々実感させてくれます。

 

 

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