22年度 <JOCAオープンカレッジ in 北陸> 第四回

「第4回JOCAオープンカレッジ in 北陸」

【日時】 平成23年1月29日(土) 15:00~17:00

【会場】 JICA北陸      

【参加人数】29名

【テーマ】「奮闘する、保健・医療分野の青年海外協力隊」

【プログラム】                                       
イントロダクション~ 途上国の一般的な保健・医療分野の問題と保健エリアの隊員活動について
隊員活動紹介①~ 嶋崎 貴士さん(元作業療法士隊員/派遣国:セントビンセント/石川県出身)
隊員活動紹介②~ 林 由奈さん(元作業療法士隊員/派遣国:ニカラグア/福井県出身)
パネルディスカッション~ 参加者を交えてのフリーディスカッション

【講座の内容】
 第4回のフォーカスエリアは「保健・医療分野」です。中でも、途上国において予算的なプライオリティが低く、日頃もあまり話題に上らない「リハビリテーション部門」の実際について、2人の元作業療法士隊員に報告していただきました。

 カリブ海に浮かぶ島国、セントビンセントに派遣された嶋崎さんは、精神科病院での麻薬依存症患者に対するリハビリテーションを担当したが、「建設予定だった施設はとうとう2年間できなかった」、「活動開始当初は、管理職は隊員に理解を示すが、同僚たちは隊員との連携に消極的だった」等の問題点を指摘。しかし、地道な活動とコミュニケーションの末、徐々に「隊員の協力活動」と「作業療法の必要性」について理解を得るまでになった、と語りました。

 中米の農業国、ニカラグアで活動し、先月(2010年12月)帰国したばかりの林さんは、2年半の活動で、なんとか「作業療法の種を蒔くことができたのでは」と話したが、そこに至るまでには様々な問題があったようです。実は、林さんの前任者の職種は「理学療法士」でした。しかし、施設の設備と利用者の状況、そして同僚スタッフの経験と力量を踏まえ、JICA事務所と施設が協議・検討し、後任を「作業療法士」で要請した、との背景があったのです。つまり、初代隊員が2年間活動することで要請元の状況により合致したニーズを掴み、より理解した上で後任要請を吟味する。この積み重ねが、ボランティアによる協力活動の精度を上げていくキーポイントになるのではないか、とのことでした。

 最後のパート、パネルディスカッションでは参加者にテーマを選んでいただき、援助(協力)の難しさやODA予算について等、鋭い質問や意見が飛び交いました。この日参加していただいたJICA北陸の友部支部長からは、「途上国の人々が自ら望ましい選択ができる要素の幅を広げる。それを現場で行えるのが協力隊です」など、参加者からの質問に熱く答えていただき、盛会のうちに終了することができました。
 


参加者の質問に答える嶋崎さん(右)  


林さんの報告の模様

  

【参加者の感想】
・隊員(要請)と現地の実態とのミスマッチが話題に挙がっていましたが、「止むを得ない」というか、むしろ自然なことではないかと感じました。


          林さん(左)と嶋崎さん(右)

・現地に行った協力隊員が1年後にその現場のニーズを把握し、日本に伝え、次の後継者の職種などを決めたらよいのでは。
・知識や技術を定着させる難しさ、モノを寄付するだけでは意味が無いことを感じました。
・協力隊の現場での経験や理想と現実の違い、協力の難しさについて多く学ぶことができました。
・パネルディスカッションにて、参加者からのJICAやODAに対する素朴な疑問に答えてもらい、自分の中でもなんとなくあやふやだったものに対し、納得することができました。
・協力隊OBと一般の方を交えてのパネルディスカッションは、それぞれの目線での援助の考え方が聞けてとても有意義でした。
・JICAの活動は平和につながっていると思います。人と人のつながりが、平和につながるのではないかと思います。
 

 

 


                                    

 

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