22年度<開発援助と人類学> 第一回

『依存から自立へ、スラムコミュニティの開発プロセスの考察~フィリピン・セブ市を事例として~』

 今年度第1回目となる「JOCAオープンカレッジ」は6月30日(水)、東京・広尾のJICA地球ひろばで開催され、東洋大学地域活性化研究所・客員研究員・博士(国際地域学)の小早川裕子氏を講師にお招きして、『依存から自立へ、スラムコミュニティの開発プロセスの考察 ~フィリピン・セブ市を事例として~』をテーマにお話いただきました。

 講座は、参加者22名の簡単な自己紹介から始まりました。帰国直後のJICAボランティアや、文化人類学を専攻する大学生・大学院生、今後専門家として海外赴任される方など、幅広い層の方々が集まりました。コメンテーターは青年海外協力隊のソロモンOBであり、ソロモン諸島国を含むオセアニア島嶼地域をフィールドに経済人類学や開発援助の研究に取り組んでいる筑波大学大学院(人文社会科学研究科)の関根久雄教授が務めてくださいました。

 講師の小早川氏は、フィリピンのセブ市において、コミュニティの諸問題に無関心であったスラム住民を「コミュニティの問題はコミュニティが解決する」という主体的な住民運動に結びつけたものはなんだったのか。また、さまざまな危機的状況の中で、都市貧困層を熟知した開発NGOの手腕、そしてセブ市がとった方策、依存から自立へと導いた開発プロセスの事例などを、実際の統計や事象を用いて、具体的に説明してくださいました。フィリピンではマニラ市を対象にした研究が多い中、セブ市にスポットを当てた小早川氏の研究は大変貴重で、参加者たちはとても熱心にメモをとっていました。また、プログラム後半では質疑応答ではなく自由にディスカッションできる場を設けたことで、予想を上回る活発な意見交換がなされ、終了時間をオーバーするほど盛り上がりました。

 今回、講演終了後に懇親会を設けたいとの話も上がりました。時間内で聞けなかった話や、ざっくばらんなお話、今後の人脈作りにも、是非、多くの方にご参加頂ければと考えています。
 

 

セミナー

▲講師の小早川裕子氏(左)とコメンテーターの関根久雄氏(右)

セミナー

▲積極的に質問をする参加者たち

セミナー

▲熱心にメモをとる参加者たち

 

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