『クロスロード』をつくったOB(その2) 脚本監修を務めた福間正浩さん(平成2年度3次隊・セネガル・視聴覚教育)

シナリオコンテスト大賞作を協力隊経験者にも違和感がないストーリーに仕上げるにあたり、協力隊経験者として監修を務めた福間正浩さんに、製作時のエピソードを聞きました。

普遍化できない協力隊、ならば「成長物語」に

写真
福間正浩さん

初めて試写を見たとき、キャストの黒木啓司さんや渡辺大さん、 TAOさんが協力隊員になりきっていて、少し驚きました。実際の隊員には、あんなイケメンや美人はなかなかいませんけどね。すずき監督がよくまとめてくださったなと思いました。

協力隊発足50周年事業という看板を背負うことを考えると、協力隊を知らない人が見て「これが協力隊なんだ!」と思うような、普遍化した協力隊像を見せたいと思ったのですが、実はそれが一番難しくて・・・。隊員の数だけ協力隊体験があるので、普遍化なんてできないんですよ。製作会議は全く進まなくなってしまい、途中から「この映画は『協力隊』を背負ってはいるけれど、一度看板を外して、一人の若者の成長物語として成立させよう」ということになったわけです。

隊員って、自分の思ったことができず、不完全燃焼で帰ってくる人が多いじゃないですか。 派遣期間は2年間だし、予算も限られているし。僕も、そうでした。

でも、「何をしたか」ではなく「何をしようとしたか」というのが一番大事で、現地の人は見てくれていると思うんです。自分がやったことが、その人たちにほんの小さな足跡を残す。目に見えないものかもしれないけれど、次の代がそれを引き継ぎ、5人、10人と続いて、やっと大きな花が咲くことだってあります。一人のスターがいるのではなく、名もなき人たちがつないで、協力隊全体でひとつ成果を残せればいいのかなと思うのです。

この映画は隊員経験者に向けてのエールの意味もありますし、これから協力隊に行く人にも「協力隊ってこんな感じなんだ」、ということをつかんでもらえたらいいなと思います。試写を見た人たちの中に、泣いていた人がいたというのは、脚本家としてはうれしいですね。

(2015年7月の試写会場にて)

プロフィール

1961年、東京都出身。テレビ番組「11PM」「恋のから騒ぎ」等のディレクターを経て、1991年、青年海外協力隊に参加(平成2年3次隊/セネガル/視聴覚教育)。帰国後は国際協力機構(JICA)のプロジェクト専門家などを経て、テレビドラマ「斉藤さん」「闇金ウシジマくん」や、「映画 ひみつのアッコちゃん」など、多くの映画やテレビドラマの脚本を担当している。

(その1)すずきじゅんいち監督の紹介はこちら

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