映画『クロスロード』は協力隊の全体像が分かる作品~「グローバルフェスタJAPAN」でトークショーを開催(10月9日掲載)

「Share the Happiness!」のテーマの下、2015年10月3日~4日に東京・お台場で開催された国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN2015」。その中で、青年海外協力隊をテーマとした映画『クロスロード』のトークショーを10月4日に開催しました。

始めに挨拶として、事業担当参事の香月柳太郎が「協力隊に参加する人の気持ち、現地での葛藤や学び、そして、帰国後の姿を知ってもらい、見た人が海外に目を向け、ボランティアへの関心や、チャレンジする気持ちを持ってもらえたらうれしい」と企画意図を話しました。

予告編の上映後、すずきじゅんいち監督、吉岡逸夫エグゼクティブ・プロデューサー、香月秀之プロデューサーが登壇し、いよいよトークショーを開始。ロケ中に撮影された写真をスクリーンに映し、当時のエピソードを紹介するかたちで鼎談が進められました。

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(右から)香月プロデューサー、すずき監督、
吉岡エグゼクティブ・プロデューサー

香月プロデューサーは、フィリピン・マニラ空港に到着した時の写真を見ながら、「最初の撮影場所となったマヨヤオは、マニラから飛行機で1時間、そこからさらに車で3時間移動する場所だった。その後、山道を8時間かけてバギオに移動するというスケジュールで臨んだが、マニラ空港に到着した日はフィリピンの大型連休で、空港はパニック状態。飛行機の欠航が相次いでいた。移動の“保険”として、車を手配したが、無事飛行機が飛び、マヨヤオに着くと、50年ぶりと言われる大型台風が接近していた。ハラハラしながら副村長に相談すると、ニワトリを生贄にした祈祷をしてくれ、『大丈夫だから』と言う。台風はいつのまにか、温帯低気圧に変わっていた」と、苦労が多かった現場の裏話を紹介しました。

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マヨヤオでのエピソードを話す、すずき監督

ロケ地となったマヨヤオは、2000年前につくられた棚田の絶景が広がる世界遺産の地で、『クロスロード』はこの地で撮られた初めての映画です。

すずき監督はマヨヤオの棚田の風景を見ながら、「マヨヤオはフィリピン人すらもあまり行かないような場所だが、昔ながらの美しい景色と人情が残っている。車が入れないので、スタッフも俳優もあぜ道を20~30分歩いて移動し、それがとても大変だった。映画にその苦労は写っていないが、そういったことも感じてもらえれば」と話しました。

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銅像について説明する吉岡エグゼクティブプロデューサー

映画のスチル写真撮影も担当した、吉岡エグゼクティブ・プロデューサーは、銅像の写真を紹介。

「これは、第二次世界大戦で日本兵を撃退した英雄として知られるフィリピン兵の銅像。マヨヤオは日本軍の最終決戦の地、山下奉文陸軍大将が戦った場所で、バギオは山下大将が降伏した地。その偶然に、何かの縁を感じた。日本との戦争の歴史がありながらも、現地の人々は“平和の映画を撮りに来てくれた”と大歓迎してくれ、村人の間でロケが話題になり、渡辺大さんの“おっかけ”が出現していた」と、撮影地に関するエピソードを紹介しました。

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会場の様子 

撮影時のキャストについても話題にのぼり、すずき監督は、「みんな人柄が良く、大変驚いた。昔は気難しい人が多かったので」と、印象を話しました。

最後に、「人が生きるということについて考える映画だと思う。ぜひ、この作品を見て、周りの人にも紹介してほしい」(すずき監督)、「40年前に製作された協力隊の映画『アサンテ・サーナ~わが愛しのタンザニア』は、活動現場だけに焦点を当てていたが、『クロスロード』は、協力隊に入る前、帰国後の姿も紹介している。協力隊員は、活動した現場に戻り、自分の足跡を見なければ、協力隊は表現できないと思っていた。その点がうまく表現され、“協力隊とは何か”が分かる作品に仕上がったと思う」(吉岡エグゼクティブ・プロデューサー)、「協力隊というと、途上国で井戸を掘っている人というイメージを持っていた。主人公は、写真を教えに行く隊員。脚本段階では、『それでは絵にならない』と反対だったが、最終的には、こういった職種のほうが一般の人にも馴染みやすいのではないかと感じた」(香月プロデューサー)と、トークショーを締めくくりました。

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好天に恵まれ、イベントには2日間で10万人が訪れた

国際協力にかかわる国内・国際機関、在京大使館やNGO等274団体が出展し、2日間で約10万人が来場したこのイベントでは、各地の青年海外協力隊OB会がブースを出展、協力隊に参加したい人への案内や、食や工芸品を通じて派遣国の文化を紹介しました。

当協会の出展ブースでは、二日間にわたり作品を紹介し、前売券を販売。予告編を上映するモニターの前には、常に人だかりができていました。

 

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