#02 二本松訓練所へ(2015年3月5日掲載)

2月25日、福島県二本松市にある協力隊訓練所へロケハンに行きました。すずきじゅんいち監督や助監督、制作部の人たち、それにキャストの渡辺大さんが同行しました。渡辺さんは、前回書いた製作発表記者会見の後、「協力隊のことをもっと知りたい」と意欲的で、「訓練所へのロケハンがあるなら、自分も行きたい」ということで同行となりました。

今回の映画製作にあたって、全国にシナリオコンテストを呼びかけ、多くの作品が集まったわけですが、その中に訓練所を舞台にした作品が多かったのには驚きました。訓練所だけで成立し、すぐにでも映画化できそうな面白い作品もありました。

そういえば、協力隊訓練所がメディアに取り上げられることはほとんどないので、これはいいかもしれない。製作費だって安くあがりそうだと思っていたのですが、協力隊経験者が中心となって組織するJOCAの理事会で意見を聞いたところ、「協力隊の映画で海外が出てこない? 訓練所だけ?」と反対意見が多くありました。

もちろん審査は厳正に行われたのですが、審査員の中にも同じように思っていた方もいたのだと思います。最終的に選ばれた作品は、訓練所あり、現地の話あり、帰国後も描くという厚みのある作品が選ばれました。

さて、話は訓練所ロケハンに戻ります。

正午前に到着し、まずは外の景色がガラス越しに見える二階の食堂で昼食をとりました。隊員候補生たちで賑わっています。外国人の先生たちと歓談しながら和やかに食事をしています。何か昔と違います。

 

写真
語学研修を見学する出射均助監督(左),すずきじゅんいち監督(中)と,二本松青年海外協力隊訓練所の北野一人所長(右手奥)/写真:吉岡逸夫

 

私が候補生として訓練所に入ったのはもう40年前の広尾訓練所。当時、候補生は全員制服を着ていましたが、現在は私服です。訓練所というよりも、どこか大学キャンパスの学食のようなのどかな空気が漂っています。土曜日の夜は外泊が可能になったとか、個室になったとか、トレーニングルームや楽器を演奏できる部屋があるとか、昔とは確実に違います。

変わらないのは語学研修の風景。昔も今も少人数制。協力隊訓練所ほど語学トレーニングの充実した施設はないでしょう。

渡辺さんも「訓練所っていうから、どんな凄いところかと思っていたけど、思ったより近代的できれいですね。でもスケジュールがきつそう。朝が早かったり、門限があったり。自分だったら、ストレスがたまるだろうなあ」と本音を漏らしていました。
(・・・次回に続く)

エグゼクティブ・プロデューサー  吉岡逸夫(昭和47年1次隊/エチオピア/映像)

 

製作日誌 インデックスに戻る

ページの先頭に戻る