エグゼクティブプロデューサーを務める、吉岡逸夫OB(昭和47年度1次隊・エチオピア・映像)が、映画『クロスロード』の製作現場をリポートします。
製作後記(2016年3月23日掲載)

この映画を見た人たちが口をそろえて「リアルな映画だ」「等身大の協力隊員だ」といった感想を語ってくれますが、その理由には大きく二つあります。キャスティングのフィット感とストーリーやエピソードの多くが事実に基づいているということです。
#09 イフガオ州マヨヤオ(2015年12月17日掲載)

村落開発隊員の羽村和也の任地だ。マニラから北へバスとジプニーで約12時間。映画では、任地到着のシーンで、イフガオ州マヨヤオの中央広場に、荷物を持ってジプニーから降りる羽村の姿が見られる。主人公沢田の任地よりさらに北の町。町というより村といった雰囲気で、かなり田舎だ。
#05 フィリピンロケ始まる(2015年4月13日掲載)

フィリピン・ルソン島北部のマヨヤオという小さな町に来ています。渡辺大さん扮する村落開発隊員の羽村和也が赴任して、カウンターパートのマニー(現地の俳優フレディ・バラナグ)とドジョウの養殖などをするシーン。前日、本の読み合わせをしっかり行ったかいあって、撮影はきわめてスムーズに進みました。
#04 クランクイン(2015年4月10日掲載)

3月25日、東京・港区元赤坂の豊川稲荷で、映画製作の無事完成とヒットを願って祈祷を受け、その後大広間でスタッフ全員が揃って打ち合わせ会議をしました。演出部、美術部、衣装部、制作部、宣伝担当、それに通訳も参加。全員の自己紹介の後、シナリオのシーン1からシーン96までを丁寧に説明し、準備万全かの確認をする。これだけ大勢が集まると、いよいよロケが始まるのだと気分が高まってきます。
#02 二本松訓練所へ(2015年3月5日掲載)

2月25日、福島県二本松市にある協力隊訓練所へロケハンに行きました。すずきじゅんいち監督や助監督、制作部の人たち、それにキャストの渡辺大さんが同行しました。渡辺さんは、前回書いた製作発表記者会見の後、「協力隊のことをもっと知りたい」と意欲的で、「訓練所へのロケハンがあるなら、自分も行きたい」ということで同行となりました。
#01 製作発表記者会見(2015年2月13日掲載)

映画を作るというのは大変です。日々実感しています。だから、1月26日に開かれた製作発表記者会見の成功はことのほか嬉しかった。製作発表の会場は東京・港区の青山ダイヤモンドホール。流行の最先端をいく表参道、おそるおそる行きました。
[プロフィール] 吉岡 逸夫(よしおか・いつお/昭和47年度1次隊・エチオピア・映像)
東京新聞記者、桜美林大学講師、JOCA理事。
愛媛県出身。米国コロンビア大学大学院(ジャーナリズム科)を修了。
東欧の崩壊、湾岸戦争、カンボジアPKO、ルワンダ内戦、アフガン、イラク戦争など世界68カ国を取材。
1993~94年 東京写真記者協会賞、96年開高健賞、97年テレビ朝日やじうま大賞を受賞。
著書は『漂泊のルワンダ』(牧野出版)『なぜ日本人はイラクに行くのか』(平凡社)『白人はイルカを食べてもOKなのに日本人はNGの本当の理由』(講談社)、写真集『わがエチオピア人』(ブロンズ社)など多数。ドキュメンタリー映画『アフガン戦場の旅』『笑うイラク魂』『戦場の夏休み』などを監督。
http://yoshi.net
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