マサイ族の死体の葬り方(文化の違い)(塩見 日出勝 S42年度3次隊/ケニア/測量)

人間が死んだ時の葬り方には、火葬、土葬、水葬、鳥葬、ミイラ葬、風葬、等が有る。

私はマサイ族と初めて出会い、「獣葬」と言う葬り方を知った。マサイ族の人は死が近づくと日本で言う植物人間になるとそっとサバンナの真ん中にまだ生きている人間を置き自然にささげ送る。

私はケニア国が独立して5年ほど経過した時、測量隊員として派遣され電気も水道も無い地域で日本人たった一人の生活をした。キシーの町の近くでマサイ族の集落の近くであった。マサイ族の生活は、かたくなに文明を否定し人間としてプライドも高い。ただ一つ文明を取り入れているのは、一時たりと手から離さない槍やりだけ。その槍は鉄製で鋭くよく手入れが行き届いている。

マサイ族の人が死んだ時どうして葬るのだと聞くと猛獣に食べてもらうのだという。その当時、私はマサイ族って本当に野蛮だと思った。その後何ヶ月が経ちスワヒリ語も現地語も何とか通じ解り始めた時同じ質問をしたら最初は野蛮と思っていた事が逆にアフリカと、マサイ族が大好きに成るほど変貌、私もこの葬り方をしてもらいたいと思うほど感動した。

その理由は。こうだ「塩見!」人間は死んだら何故、火葬や土葬にしてしまう。我々マサイ族はこのサバンナに生活させていて頂いている、ライオンやハイエナに食べてもらいそのエネルギーがまた、明日の大地を潤わし駆け巡り続けるのだ。
この説明を聞いてから僕はなんと自然に溶け込んだアフリカ人らしい考え方だとマサイ族を見直した。この時分からアフリカが大好きになっていった。

 

私は、マサイ族の人から色んな事を学んだ。日本人に手本となるような教えをいっぱいもらった。
マサイ族の子供に一番なりたい事はと聞いたらお父さんの様になりたいと答えてくれた。何故と聞き返すとお父さんの様に高く飛び跳ねる、一番尊敬するのはお父さんだって。
日本のお父さんがんばれ。

 

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