プロジェクト概要

協力の背景

活動写真
日本人専門家派遣を通じた技術移転 

設立から20周年を迎えた2003(平成15)年、青年海外協力協会(JOCA)は、長年にわたり温めてきた「海外版協力隊創設」支援プロジェクトの構想を立ち上げました。

この構想は、開発を担う人材を育成しようという協力隊派遣国に対し、当協会が自らの協力隊経験を通じて蓄積してきた知識や知恵・人的ネットワークを再活用し、再創造しながら支援しようというものです。対象国は、アフリカで最も協力隊派遣者数が多いマラウイを選びました。

活動の様子
農民リーダーによる農業技術セミナー

 

事業として進めるにあたり、現地の人々の中から協力隊員を募って派遣するシステムを構築するのではなく、既存資源を有効利用しながらリーダー研修に力を入れ、草の根レベルの人々の生活を活性化させつつ、地域の発展に貢献してゆく人材群を育成するという「ソフト」面での多様かつ長期的アプローチとしました。その際重要となるのが、「開発の中心的役割を担うのは現地の人々」という、協力隊経験者が共通して持つ視点です。

取り組みを進める中で、2005年からは「マラウイ農民自立支援プロジェクト」として展開。現地の人々が持つ潜在的な力を信じて、人々の自存自立への努力を促進、物的投入を必要最低限に抑え、国内外の関係機関・諸団体等の協力を得ながら、現地の人々が主体的に運営できる形でのプロジェクト継続を目標に掲げ、事業を進めています。 

活動の写真
現金収入を得るために養鶏を始めた農家

プロジェクトの実施期間を3段階に分け、2014年からは「ムジンバ県における農民自立強化・生計向上プロジェクト」ステージ3として、現金収入を得るための家畜飼育や養蜂、パン作り、換金作物としてニンニク、ショウガ等の栽培に取り組み、小規模自給農家から、小規模商業農家への転換を図っています。

プロジェクトでは、農家の人々が技術を習得できるよう、日本人専門家を派遣した講習会の開催や、職業訓練への参加を推奨しています。

パン作りを学んだ農家の中には、需要が高いクリスマスシーズンに通常の倍の収入を得た人もあり、少しずつプロジェクトの成果が表れています。

プロジェクト概要

名称 ムジンバ県における農民自立強化・生計向上プロジェクト
協力相手機関 マラウイ農業・灌漑水資源省
対象地域 マラウイ国ムジンバ県南部農業事務所管轄下のカゾンバ普及計画地域およびチカンガワ・サブ普及計画地域
対象者 小規模農民(直接の受益者:39グループ約480世帯600人、間接的受益者:約2万世帯10万人)
上位目標 農民の生活レベルが向上する
プロジェクト目標 地域を活性化するグループ・個人が育つ
 

プロジェクトの発展 

  テーマ 実施期間 内容
ステージ1 持続的自立発展への
農民の意識改革
2005年9月~
2009年7月
  • 農業技術支援および技術を学び伝える農家(伝達農家)の育成
  • 農業生産量増加
  • 農業グループ活動支援
ステージ2 農民の主体性および
自立心の強化
2009年8月~
2012年12月 
  • 伝達農家による自主的な農業技術および知識の普及拡大
  • 現金収入向上を目指した新規作物(ニンニク)の生産拡大
  • ファシリテーションマニュアルおよびガイドラインの作成によるJOCAモデルの可視化・普及促進 
ステージ3
(実施中)
 
 
小規模商業農家
への変換
フェーズ1:
2014年3月~
2015年3月
  • ビジネスマネジメント基礎力強化
  • 生産・出荷のための行動計画の作成
  • 市場ニーズに応じた生産
  • 農業生産と販売の多様化
フェーズ2:
2015年3月~
2016年3月
  • 起業のための行動計画
  • 農業生産と販売の多様化進展
  • 品質向上による高収益化
フェーズ3:
2016年3月~2017年3月
※実施中
  • 起業のためのノウハウ獲得
  • 収益を上げる農家数と収益の増加

マラウイ共和国 地図

画像:マラウイ共和国の地図

プロジェクトの特長

ユニークなアプローチ

プロジェクトでは、次の3点をカギとする“JOCAモデル”により、マラウイの持続的発展に向け活動しています。

  • 必要最低限の投入
  • 地域で入手可能な資源を最大限活用
  • 自主性の尊重

協力隊経験の再活用と再創造

協力隊活動で蓄積された知識や知恵、ネットワークを再活用

  • 農業技術
  • 生活改善への知恵・工夫
  • 行政をはじめとする関係機関との連携

新たな協力関係の創造

  • 協力隊活動との連携

他のJICA事業、他団体との連携(一村一品運動、大学、NGOなど)

 

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