3月 自立発展のカギを握る「組織」

 


カジョウォラグループのタマネギ共同貯蔵用小屋

昨年末に終了を迎えフォローアップ期間に突入した「農民自立支援プロジェクト」。JOCAがきっかけとなり発現した農民グループや委員会も、現在では農民自らが組織し運営しています。これら組織の存続こそが、今後、農民の自立発展の大きなカギとなると私達は考えています。

組織が存続していくためには、そこに参加する農民個人やグループが便益を感じるものである必要があります。反対に参加に値する組織でなければ自然消滅していくでしょう。「組織活動に参加し続けることによる便益とは何か?」。JOCAはこの質問を長きにわたり農民たちに問いかけてきました。ここで例をひとつ紹介します。

委員会にも参加するカジョウォラグループ、JOCA実施のマーケット調査研修で得た知識をもとに、今季はタマネギの販売方法にひと工夫凝らそうと、グループで計画を立てました。タマネギの販売時期を通常の収穫直後(8~10月)ではなく、売値が高騰する12~2月に販売し、収益を上げることを狙ったのです。まず、グループ資金で種を購入。共同で育てた苗を各自が栽培・収穫しました。これを次に村の中に協働建設した貯蔵庫で保管します。販売先はマーケット調査で出会った仲買人です。結果的にタマネギからの収入は昨季に比べて約1.5倍となりました。これが“グループレベル”での便益の例。

次に委員会。カジョウォラは後日開催された委員会で、自身の成功事例を他の参加グループに報告・紹介しました。当委員会の議長も務めるカジョウォラのバンダさん(村長でもあります)の「コミュニティ全体の発展を願う心」が、成功体験を独り占めするのではなく、広く情報共有するという行動にも繋がったのでしょう。プラスの刺激を受けた他グループが意欲を燃やし、来季にはカジョウォラをまねて貯蔵・販売を目指すとなれば、今度は複数グループによる協働販売が可能になるかもしれません。こちらが“委員会レベル”です。

これらはほんの一例であり、自立発展のカギは無数にあると言ってもいいでしょう。「組織活動に参加し続けることによる便益とは何か」、JOCAが去った後も農民自身が問い続けていくことで、息の長い前進を続けてもらいたいです。(報告:丹羽克介)

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