2月 JOCA方式の全国展開に向けて

 


JOCA農民自立方式のパイオニア:ムジンバの伝達農家たち

昨年の10月末に開催した引き渡し式典を無事に終え、12月15日に外務省の支援が終了しました。現在日本人スタッフ1名とマラウイ人スタッフ2名が残り、最後のフォローアップを行っています。

式典でピーター・ムワンザ農業大臣の「JOCAのコンセプトは手本となるモデルであり、マラウイ全土で活用すべきだ」という提言を基に、後日農業省と協議をしました。農業省からは、諸外国から集まる支援金を活用し、JOCAと協同で作成した“ファシリテーション・マニュアル”に基づいた講師の養成研修を全国レベルで実施してはどうかと提案がありました。結果として、同マニュアル作成に関わった農業省スタッフが全国に8カ所ある農業開発局に出向いて研修を実施し、農業開発局→農業事業所(全国28の各県)→農業普及所(全国187か所)と、ピラミッド型の上位から下部へと研修を実施していくことが約束されました。実現するまでさまざまな困難が予想されますが、筆者がマラウイを発つその日まで引き続き尽力したいと思います。

さらに、国立ブンダ農業大学においてカリキュラムの中でアプローチ手法の1つとしてJOCA手法が紹介されることが約束され、3月にその第1回目の講義をJOCAスタッフが講師となって行うことになりました。来年度からは同大学普及学部長が引継いで残りの講義が行われていくことになります。同大学の卒業生の約半数が政府職員、残り半数はNGOや民間企業に進むため、全国各地へ向けた波及が一層期待されます。

ここで式典にもご出席いただいた普及学部長のコメントを紹介します。「他の普及サービスも“農民の自立”を掲げているところであるが、例えば政府は依然として上から下に技術を教えようとする傾向が強く、農業技術普及には限界があった。JOCAはファシリテーションを通じて農民の可能性を最大限引き出すことで、農民自身がパイオニアとなってマラウイ農業のボトムアップを促す普及サービスの方法を、成果と共に示した」。

マラウイ北部の小さな農村地域で取り組んできた“農民自立支援事業”が生んだ果実の種が、マラウイ全土に広く播かれ、新たな果実が実ることを願います。
 (報告:丹羽克介)

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