11月 持続可能な組織作りに奔走する農家たち

 


会議の事前打ち合わせの様子

マラウイ・プロジェクトの主要な活動の一つに「ヤギ初期投資プログラム」があります。その目的は、家畜の農業への有効活用とグループの組織力向上です。そして、このプログラムはJOCAが開始したものの、現在は受益グループによって結成された「家畜執行委員会」によって自主的に運営されています。主にヤギの頭数管理、ヤギ小屋の建設指導、病気の管理など、さまざまな活動に取り組んでいて、JOCAスタッフはこの委員会のサポート役を担っています。

そんな中、9月に「家畜ゾーン委員会」というものが結成されました。これは通常の家畜執行委員会よりも規模を小さくし、より参加しやすく、運営しやすい環境となっています。

現行の「家畜執行委員会」では、毎月一回定例会議を開催し、活動報告と情報交換を行っていますが、参加者によっては1~2時間もかけて会議に通う必要があり、大きな負担となっていました。

プロジェクト終了に向けて、徐々に農家たちの中でも「自分たちで継続して活動できるような仕組みを作らなければならない」、そんな意識が芽生えたことが、この「家畜ゾーン委員会」の結成に少なからず結びついたのかもしれません。

もちろん、委員会運営にはさまざまな課題が残されています。会議の効率的な議事進行、議題設定など、改善すべきことはたくさんあります。しかし、ここで評価すべきは、農家自身が自ら試行錯誤して解決策を模索したことです。既存のシステムに依存することなく、自ら模索して新たな仕組みを構築したことは、農家たちの主体性が向上していることの表れであると思います。

畑での活動以外でも農家たちが自分の住む地域を越えて、委員会活動に精力的に動いている姿勢は非常に心強いものです。政府からの援助に依存せず、自らの力で地域を変えていこうとする農家たちの姿勢は、我々日本人が学ぶべきことも多いように感じます。

プロジェクト終了後における「家畜ゾーン委員会」の活躍を期待したいと思います。
(報告:上田慧吾)

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