9月 ファシリテーションマニュアル改訂版・プレテストセッション

 


Demonstrationを評価する普及員

Dazi ili yose kocha chomene ku Japan? (=日本は連日暑い日が続いていますか?) ロンドン五輪開幕で世界中が盛り上がっていた頃、JOCA プロジェクトも連日熱い戦いを繰り広げていました。

7月31日~8月3日の4日間、ファシリテーションマニュアル改訂版のプレテストセッションを実施しました。2月に初版を発行したマニュアルを改訂し、フィールドにおいて「果たして本当に実用性があるのかどうか?」を試すための重要なセッションでした。

今回のプレテストは「フィールドでの実践」と「会議でのディスカッション」の二本立て。農業省の官僚から、末端の農業普及員までが一堂に会し、それぞれの視点から「より良いファシリテーションとはどうあるべきか」について白熱した議論を展開しました。

JOCAマラウイ事務所のテンバ職員も、これまでの経験に基づいた意見を堂々と述べました。農業が大好きで、スタッフの中でも人一倍フットワークが軽快です。農民に気付きを促す質問が上手で、JOCAのファシリテーション手法を十分に認識しています。彼だけでなく常に農民と接している現地スタッフの意見や経験は、マニュアル改訂にとって貴重なものです。

ところで、ファシリテーターの役割は「黒衣に徹し、主役である農民をいかにして引き立てるか」がポイントとなります。それは決して華やかではなく、日々の地道な活動の積み重ねです。

農民の畑を観察し、「この農家は今、何を育てているのか?」「どんな目的で活動しているのか?」「どこで躓いているのか?」などなど問題点を把握する。そして農民との対話の中でニーズにあった解決策を提示し、農民自身が決断していくように促す。そのような活動を「鎖のようにつないでいくこと」がファシリテーターに求められる技術です。ファシリテーターはいわば「村の小さな農業コンサルタント」なのです。

そんな地道な活動を日々行っている普及員の活動をサポートする目的で、このマニュアルを作りました。今回の改訂版は現地語にも翻訳される予定であり、農業普及員だけでなく、将来的には広く農民たちにも活用してもらいたいと願っています。主役である農民が新たに農民を育てていく。そんな連鎖がマラウイ全土で生まれることを期待したい。それがこのJOCAファシリテーションマニュアルの目指すところです。
(文責:上田慧吾)

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