6月 成長限界を打破しよう!

 


座ってじっくり話し合うのがお互いを
理解するための最良の策

“満足したら終わり”、“諦めたら終わり” このような言葉を今までに耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。2005年のプロジェクト開始当初からの対象地域に『ゾンベ』というグループがあります。プロジェクトの介入と比例して成果が表れていたこのグループの成長が今、ピタリと止まり横ばいを保っているのです。スタッフが探ってみたところ、主な原因はメンバーが現状に満足し始めたことでした。早い段階から順調な成長を見せていたこのグループは、周囲からも『ゾンベのようになりたい』と憧れの存在であったため、徐々に『我々は周囲より高い技術を習得した、生活レベルが高い、もう頂点に達した』という満足感や優越感を抱き始め、自分たちで『もうここまでくれば良いだろう』という成長限界を設けてしまったようです。

ゾンベグループに限らず、上がり調子だったグループの成長や活動が下降気味になる現象は、ほかでも見受けられます。プロジェクトの手法が農民自身の自立や彼らの考え方の変化など“成長を促すもの”である限り、各成長の段階でそれぞれのグループがぶつかる壁があり、またそれらに対する解決方法は千差万別です。しかしながら、壁にぶつかったグループに対してどのように支えの一手を出すか。これこそがまさにプロジェクトが引き続き考えていかなければならない課題の一つなのです。そして実際のところ、プロジェクトとしても新たな局面にぶつかるたびに、その打開策を模索しているのです。

“農民の変化と共にプロジェクトも成長していく”。どれだけ経験を積んでも、どのような成果を見せてきたとしても、忘れてはいけない支援者側の“あるべき姿勢”なのでしょうね。

一つひとつの事象に対して、解決方法を記録したものをそのままテキストとして外へ発信することは、効率も悪く非現実的です。しかし、長年に亘る経験をもとに体系化したものであればテキストになるのでは?この発想から出てきた案が“ファシリテーターズ・ガイドライン”で、本プロジェクトの成果のひとつとして発行予定です。マラウイ・プロジェクトの他地域展開に向け、その一端を担うことが出来るような内容で、かつ充実したものにしていけるよう、スタッフ一同、注力していきます。
(文責:氣田智子)

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