4月 ファシリテーション・マニュアル、配布はじまる!

 


政府と農民の架け橋である普及員への
説明には自然と熱が入る

プロジェクトでは、今年度の成果目標の一つとしてファシリテーターの育成を掲げています。将来的には、ムジンバから発信してマラウイ全土にこの成果が現れることを期待しています。しかし6名のスタッフが、残り9ヶ月のプロジェクト期間をもって、如何にして持続発展性を高めるか? そう考えた我々が昨年度作り上げたのが“ファシリテーション・マニュアル"。プロジェクトがこれまでの試行錯誤の過程で作り上げてきた農民育成(研修)と農業普及の手法を一冊の実用マニュアルとしてまとめたものです。

政府関係機関やJICA・NGO等の援助団体を中心に配布および説明を終え、プロジェクトが事務所を構えるムジンバ周辺では、県庁へ直々に完成報告に上がり、知事自らも「ぜひとも私も意見させてもらいたい」と嬉しいひと言を下さいました。更にはカウンターパートである農業事務所の協力という強い追風を受け、県南部の全13普及計画地域事務所(EPA)で農業普及員に対し配布・説明を行うと同時に、彼らの意見をフィードバックしてもらうよう懇願してきたのでした。なぜなら今回作成したマニュアルは出来たてホヤホヤの初版。多くのマニュアルがそうであるように、初版に現場の声を盛り込んでいくことで、次回版ではより現実味の増した実践に即したものになると踏んでいるからです。いや、そうならないといけないのです。近いうちには県北部のEPA も回り普及員への配布説明を行う予定です。

また、このマニュアルは何も資格を有した農業普及員のみを対象としているわけではありません。農業分野のみならず活動の取組み方を模索している協力隊員、将来国の発展を担うであろう農業普及員の卵を育成する大学の他、英語が出来ない農民向けにトゥンブカ語(現地語)版への翻訳を行い、これまでのプロジェクトの取組みで育ってきた農民リーダー(伝達農家)がこのマニュアルを活用した“農民の、農民による、農民のための”普及活動を更に促進していくことも視野に入れています。

さて、先に県知事の並々ならぬ熱意のほどを紹介しましたが、これには大きなわけがあります。長年の業績が徐々に地域にも認められるようになり、昨年末採択された“県5ヵ年戦略計画”の農業分野における目標設定の中に「JOCAのファシリテーションスキルを身につける普及員の数が増加する」という項目が明記されました。これにより、この先5年は県が当マニュアルの普及をバックアップしてくれることでしょう。
(文責:氣田智子)

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