12月 百聞は一見にしかず 政府職員、伝達農家による研修開催見学の巻

 


緊張の面持ちのバンダさん(右)と
真剣にメモをとる政府職員・ゴンドゥウェ
さん(手前)

11月3日、延期になっていた第3回ワーキンググループ※の研修会がようやく実施されました。フィールド見学、ディスカッションの2本立てで行われた今回は、JOCAのアプローチを継承してもらう政府職員に、伝達農家が行う研修を見学してもらうことによって、理解を深めてもらうことを目的としました。

ムジンバ中心部から車で約30分の距離にあるマオレグループが今回の会場です。リーダーのジェームズ=バンダさんによるトマト播種・育苗管理方法の研修を見学させてもらいましたが、普段とは違い多くの政府職員のいる中でのデモンストレーション。緊張からかいつもの調子は出なかったようですが、それでもきちんと参加者を巻き込んで研修をしていました。JOCAのファシリテーションでは押し付けはせず、まず自分のほ場の一部を使っての比較栽培を推奨します。というのは、比較栽培の結果に納得したのち、自分でその方法をやってみようと決めてこそ、実践につながると考えるからです。参加者に考える“チャンス”を与えるこの方法は「○○はいい方法なので今度からこれをするように!」という政府の研修方法と大きく違う点です。

午後にはファシリテーションについての議論が交わされましたが、政府職員からこんな意見が出ました。「今回3つの栽培方法を比較紹介したけれど、最後にどの方法を実践するべきか言わないのは、参加者を迷わせることになって、だめなのではないか」

“自分で考えてもらう”過程の重要性について、まだ気付いていない証拠だと思います。まだまだ先は長いという印象を受けましたが、こういった議論を積み重ねることこそ、お互いの間の溝を埋めていく唯一の方法だと思います。これからも(適度に)熱いディスカッションを繰り広げ、よりよい方法を模索していきたいです!
(文責:坂谷尚美)

※ワーキンググループはプロジェクト終了を見据えて、JOCAのアプローチの持続発展性を確保する目的で2011年10月15日に発足したもの。県農業事業所の所長をはじめ、各課課長、JOCAスタッフがメンバー。農業灌漑水管理省農業普及サービス局やムズズ農業開発局のトップもアドバイザーとしてメンバーに加わっている。

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