8月 日々の活動とセミナーとのコンビネーション

 


「えっ!! こんな価格で売られて
いるの?」

6月22 日に日本から短期専門家の長尾文博氏を講師として迎え、マーケティングセミナーが開催されました。参加者は伝達農家およびグループ代表者28 名、農業開発普及員5名。このセミナーは対象農家たちによる生産から販売までの課題とその解決に向けた意識の向上を目指して執り行いました。

今回は首都であるリロングウェのスーパーマーケットをはじめ、近郊都市や地元の市場の野菜、さらには日本の高品質の野菜を比較して1キロ単位当たりの価格とともに展示をしました。価格の差や品質、パッケージの違いが一目でわかるように展示を工夫しました。百閒は一見にしかず。その効果は大きかったようで首都のスーパーマーケットの商品価格に比べると、自分たちの商品がとても安く売られていることに驚いていました。

次に高く売るためにはどういったことが必要かということを考えてもらいました。質の良いものを生産すること、高く売れる品目を生産すること、共同販売を通して出荷量を増やすこと、学校や病院などとの契約販売、高く売れる時期に販売することなどが挙げられました。しかし、それに向けて何をすればいいのかというところに話が進むとなると、難航しているようでした。そこでトマトの生産パターンを例に挙げ、年間の市場価格の変動と照らし合わせ、どう時期をずらすか、またそのリスクについて具体的に説明しました。

セミナーの参加者であるゾンベ村のニレンダさんは、「今回のセミナーによってより高く売るために作付計画の作成と市場調査による価格変動の把握の両方を実践する必要性を感じました。」とコメントをくれました。これまで地道に作付け計画や市場調査の大切さなどを訴えてきた現地スタッフの言葉が今回のセミナーをきっかけにぐっと心に染み込んだようです。

日々の地道な活動とインパクトのある今回のセミナーの構成がこの気付きにつながったのだと思います。たくさん知識を得、それを有効活用できる賢い生産者になっていってもらうべく、こちらの介入方法も日々改善しつづけていかなければと考えさせられたいい機会でした。
( 文責:坂谷尚美)

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