5月 新ターゲットエリアの動向

 


 

 こちらマラウイはもうすぐ雨季明け。メイズの収穫まであとわずかです。
さて、第2フェーズ第2年次も早、半年が経ちました。今回は新たなターゲットエリアのひとつカトオセクションについてお話したいと思います。
 その地域の担当普及員のアレンジのもとこれまで7回のプロジェクト説明会を伝達農家と一緒に行ってきました。早速、あるグループから伝達農家にキャベツの種まき法とジャガイモの植付法について研修依頼があり、計3グループが参加するなか実施されました。伝達農家はまずそのグループメンバーに従来のやり方で行ってもらい、その後プロジェクトから学んだ方法を実演しました。場所選びから種の選別、植付けする間隔、植付けの時期、堆肥利用などなぜそうするのかという理由とともに説明していきました。そうした比較栽培はただのトップダウン方式と一線を画しています。さまざまな方法を試してもらいその中から自らよりよい方法を導きだしてもらう。そして今後どの方法を使うかの決定権は彼らに委ねるというやり方。これを繰り返すことにより自ずと考える力がつき、農業が楽しくなり、さらに良い技術を探そう、学ぼうという姿勢が養われていき、それが地域活性化に繋がっていくと私たちは信じています。これまでJOCAの介入によって育ってきた伝達農家たちは私たちのアプローチ(ノーハンドアウト、地域リソースの活用、自分で考え行動する)をしっかりと理解し、その実践に取り組んでいます。地域のさらなる活性化にはその伝達農家の存在とともにその地域を管轄する現地普及員の活躍も重要になってきます。現地普及員が農民の主体性を尊重した活動展開をし、物質的・金銭的援助よりは技術・情報移転に重きを置き、かつその成長段階とニーズに応じた適切な気付かせを行えるようになれば、さらなるアプローチの広がりが期待できます。ただ金銭的なインセンティブがない中でどうやって政府職員のモチベーションを挙げていくかがわたしたちの最大のチャレンジとなっています。わたしたちの挑戦は続きます。
 最後になりますが、この度の東北関東大震災で被災されたみなさまには心よりお見舞いを申し上げます。また、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。 (文責:坂谷尚美)
 

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