4月 “気付き”を与えるファシリテーション

 


 

 皆さんお元気ですか?新年が明けたと思ったら、もうすでに3 月です。小さかったわが家のメイズも豊富な雨のおかげですくすく育ち、2メートル超のものもあります。
 さて、JOCA マラウイ事務所ではただいまフィールドから戻ってきた現地スタッフの活動ブリーフィングの真最中です。効果的なファシリテーションを行うためのとても大切な作業。彼らはその日の訪問目的、活動の流れ、介入のポイント、観察、所見や今後のフォローアップ戦略など意見を交えて報告します。

  介入の例を一つあげますと、あるパフォーマンスが低下している古いグループへの介入として、本来のグループ活動の意義を再確認するよう提案しました。そうすることで話し合いの場をもつことになり、グループ結成の目的(生産量と収入を
向上するための技術やノウハウを互いに学ぶこと)に沿った次のステップを見出すであろうと判断したからです。 このように直接わたしたちが○○しなければならないと解決策の提案をするのではなく、きっかけを与えるだけに留め、あくまで彼ら自身で解決
策を導き出してもらいます(これを“くすぐり”や“ささやき”と呼んでいる)。こういった過程を積み重ねることで自立心を育むことができ、わたしたちがいずれいなくなった後も持続性があると考えます。
 人に“気付き”を与える。簡単なようでとても難しいです。その瞬間、瞬間に必要なタイミングで、いかに効率的に与えられるかが勝負になってきます。多くの対象グループを訪問するのにも限度がある上に、介入の度合いが多いほど依存心を助長する危険性があります。わたしたちはずっと先を見据え、最小限の介入に抑えなければなりません。グループの取り巻く環境や現状を把握・分析し、さまざまな状況を想定した介入案の引き出しをたくさん持ってこそできることです。“気付き”を与えるファシリテーション。わたしたちはよりよい介入を目指して目下、奮闘中です。 (文責:坂谷尚美)

 

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