12月 地域の発展と農民エンパワメントにつながる自立心育成の鍵

 以下は10 月14 日に開催されたヤギ譲渡式に参加した2 人の伝達農家からのコメントです。

 『ヤギ初期投資プログラムのように農民がプログラムの最初から最後まで、すべてのステップにおいてイニシアチブをとるような機会はこれまでありませんでした。従来のプログラムでは上から言われたことをただこなすだけにすぎず、その結果、終われば活動はストップしていましたが、このプログラムでは自分たちが行っているという自負があり、それこそが持続性につながっているのだと思います。』(エリングス=テヤ、カダウォンダグループ)

 『ヤギを譲渡されて以来、我が家では餓えにおびえることがなくなりました。それは高額な肥料をたくさん購入せずともヤギの糞尿がそれの代替となり、圃場の作物収穫量も増えたからです。』(エマニュエル=バンダ、カティホティグループ)

 これらのコメントは「貧乏だから何もできない」と思考が停止している農家とは180 度逆のものだと思います。地域発展の担い手は政府機関でも援助機関でもない、自分たちが行動することこそが真の地域発展に直結すること。また身近な資源を有効利用すれば高い肥料を購入せずとも収入が伸びること。この2 点に彼らが気付いたことがJOCA マラウイプロジェクトの大きな成果の一つなのだと思います。
 豚に真珠、猫に小判ではないですがどんなに良い技術であってもそれを扱う人間が必要性を全く理解していなければ無駄になるだけです。技術移転はもちろん大切だけれどもそれを扱う人材育成により重きを置いたJOCA のコンセプトやアプローチが農民エンパワメントやプログラムの持続性を高めるための戦略として間違っていなかったことを証明しているのではないでしょうか。
 第2 フェーズも無事2 年目に突入しました。今後も依存シンドロームから脱却した自ら考え行動する人を育てるこのJOCA のやり方を政府や他機関へ波及するために尽力していきたいと思っています。

                                      プログラムオフィサー・アルバート・ムスク (訳:坂谷 尚美)

 


 


 


 

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