8月 記録付け

 みなさん、いかがお過ごしでしょうか? こちらムジンバでは主食であるとうもろこしの収穫も無事に終わりました。今年は雨量が十分でなく、収穫量が前年度より少ない模様です。さて今回、伝達農家を対象に2 日間のマーケティング・農業経営研修を開催しました。
 1 日目は会計の記録付け(以下、記録付け)を、2 日目はマーケティングについて研修を行いました。記録付け研修はこれまでも個々のグループ単位で行ってきましたが、記録付けを実践する農家はなかなか増えませんでした。「記録付け」という一見簡単に思える作業が、普段からものを書く習慣がない農家の人にとって、とても大変な作業のようです。
 収入、支出が混ざっていたり、計算間違いを防ぐために位を線で分けているにも関わらず、それを無視したため計算間違いを起こしたりという場面がこれまでの研修で見られました。頭の中にある情報を紙の上に効率的に落とす作業に慣れていないため起こったことだと思います。
 JOCA プロジェクトチームでの話し合いで、この不慣れが記録付けの習慣が浸透しない原因だという結論に達し、研修構成を大幅に変えました。講義は必要最小限にとどめ、練習により重点を置き、文字が書けない人や計算ができない人のことを考慮し、まず初めはグループで、そして2 人組、最後に1 人(字が書けない人はスタッフがサポートする)と段階的に練習とレビューを繰り返し、苦手意識をなくし実践につなげることを意識しました。それはちょうど小学生のときに漢字ドリルで繰り返し練習していくことと同じだと思います。最初は難しく感じても、繰り返し行うことで覚えていく。この慣れることが大事なのではないでしょうか?
 実際の研修でもなかなかうまく記入できない人もいましたが、1 回目よりも2 回目、2 回目よりも3 回目と少しずつですが、着実に進歩していきました。この研修をきっかけに彼らが記録付けを習慣にし、そのデータを使ってさらに飛躍できるように、わたしたちも日々研修を改良し、手助けができるようにがんばりたいと思います。 (文責:坂谷尚美)

 


 


 


 

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