6月 現地で働くスタッフ紹介 Vol.2

今回紹介するのは、プロジェクト開始当初からプログラムオフィサーとして活躍している現地スタッフのアルバート・ムスクさんです。
 農家からの要望に応えて研修やミーティングを企画し、それを実施していくことを主な仕事としています。彼自身がトレーナーとなり研修を実施する場合もありますが、近年は今までに育ってきた伝達農家が行う場合が多く、研修では黒子のように決して前に出すぎることなく、あくまで農家主体の研修として影から支えています。漁師さんの家に生まれた彼は、決して裕福とは言えない家庭で育ちました。時には学費を払えなかったために休学を余儀なくされ、そのお金を捻出するために1週間くらい朝から晩まで休まずに働いてやっと復学したこともあったそうです。
 彼は言います。「マラウィの人は今、外国の援助組織からモノをもらうことだけに固執して、ただそれを待つだけの生活をしています。私たちマラウィ人も、日本人のように勤勉に働き、地域にある資源を有効利用することで、自立することができるようになれば
と思います。実はこのプロジェクトのコンセプト(初期投資なし。地域にあるモノや知恵などの資源を有効活用しながら、研修を農民主体で行い、自立性、自発性を促進する)について初めて説明を受けた時、実現可能なのかと半信半疑でした。しかしスタッフの一員として仕事をしていくにあたり、それが夢ではないという手ごたえを感じるようになりました。今まで待つだけだった農家の人
たちも、自ら考え、自ら行動するようになってきています。決して楽な仕事ではありませんが、自分の国がほんとうの意味で自立発展できるようにがんばりたいです。」
 彼のように愛国心があり、しっかりとしたビジョンを持った人と一緒に働けることを幸せだと思うと同時に、日本人を手本としてみてくれている人の前で恥ずかしくないような仕事をしなければと身が引き締まる思いです。現状に満足することなく、彼らと一緒に私
も日々精進してがんばっていきたいです。 (文責:坂谷尚美)

 


プロジェクトの要。プログラムオフィサー:アルバート・ムスクさん


 


 

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