8月 マーケティング活動への動き

「マーケティング活動への動き」

 


 

 『研修参加者の対象を限定しない、単なる物の提供はしない、身近に利用可能な資源を活用する・・・。一連のプロセスから農民の自主性を促し、“自らの意思で問題解決に向けて考え、行動していく”“よりよい地域づくりを考えていく”、そういった意識のある人の出現を図る。』
このような活動から徐々に「人」の出現につながり、彼ら自身による主体的な活動も見られ始めてきました。その良い例がマーケティング活動への動きではないでしょうか。
 ある伝達農家は研修で学んだニンニク、キャベツ、トマトなどの栽培方法をマスターし、非常に品質の良いものを生産するようになって来ました。また、その伝達農家の活動を通じて村の中で、新たな作物、品質の良い作物の生産量が増えてきました。そこで、その伝達農家が中心となって、地域の農家のための独自販売所を設置しようという計画が持ち上がりました。JOCAマラウィ事務所では、このような動きに対するスピードを重視しています。「主体となる人たちのスピードに合わないものは長続きしない。」
 しかし、このような「動き」「変化」に対しては様々な人たちの思惑が絡んでくるようです。この販売所設置の計画も別の伝達農家によって足止めを食らうことになりました。理由は、「販売所を設置するには生産量が足りない。一部の農民だけでなく、より多くの伝達農家がまとまって販売戦略を立てるべき。」というもので、将来的な組合組織の立ち上げもにらんで仕切りなおすことになりました。新たな提案をした伝達農家は、自給的農業から、大規模な商業的農業への転換を図りたいと考えています。最初に独自販売所の設置を提案した伝達農家にとっては、組合の組織などということはもう少し先の話だったのではないでしょうか。
 また、組合組織の立ち上げには行政も反応しました。そういった組織が立ち上がることは彼らの成果にもつながります。組織運営研修の実施などを通じて積極的に支援していきたいとの申し出があったようです。
 最初に起こった独自販売所設置の動きは彼ら自身のスピードに合ったものでしょうが、その動きに反応して起こった動きはどうでしょうか。
 このプロジェクトを通じて起こるプラスの変化が持続的なものであるように、その変化を起こす人たちに合ったスピードを常に意識しながら活動していきたいと考えています。  (文責:小嶋英嗣)

 

 

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