4月 ゾンベ村の村長

「ゾンベ村の村長」

写真:自慢げにキャベツをみせる ゾンベ村村長

自慢げにキャベツをみせる
ゾンベ村村長

そろそろ雨季も終わりに近づいています。今年はよく降りました。例年の平均降水量を大きく上回りムジンバでは11月中旬から降り始めて3月上旬時点で平均983mm(昨年は524mm)を積算しています。この雨で肥料が流亡しメイズの生育にも影響すると予想されています。

さて、今回はプロジェクト開始当初から活発に活動しているゾンベ村の村長を取り上げたいと思います。森林地帯に位置するその村はわずか13世帯で成り立っ ており、村全体が一つのグループとして活動しています(14世帯、18メンバー;2人は他村から参加)。私が始めてここを訪れたころ、このグループが一致 協力して、わずか3日間で500m以上の灌漑水路を鍬一つで仕上げていたのが印象的でした。その勢いを後押しする形でプロジェクトの研修を始め、グループ が管理する展示圃場において、木と草と粘土を使った堰つくりをはじめ、食用作物や野菜栽培、ニンニク栽培それにヤギ小屋など様々な技術が実践されてきまし た。このグループ活動のうわさは周囲へ広がり、他の村/グループへ技術が波及しつつあります。周囲の村から研修に参加するようになったり、農民たち自身が 開いた展示会を通して灌漑堰をまねるグループが現れたりしています。
 

写真:周囲の関心を集める ニレンダさんの雨よけトマト

周囲の関心を集める
ニレンダさんの雨よけトマト

このグループを率いるのは村長であるフェストン・ニレンダさんです。彼は、エネルギッシュで人望が厚く共同作業のときは自ら率先してやっています。最近は、昨年研修したトマトの雨よけ栽培を個人で始め、それをみた3つのグループや個人農家からニレンダさんに研修依頼があったそうです。それに対して彼は快く各地に出向き、デモンストレーションを行っています。もちろん種子やビニルシートなどの必要資材は各自で購入しています。では、何が彼を動かしているのか。いまやゾンベ村は周囲からの注目を浴び、ニレンダさん自身は地域の普及員的存在としての名声やステイタスに誇りを感じているように思います。

先日、彼は今までただの雑草であった緑肥植物で育てた立派なキャベツを自慢げにみせながら、研修への感謝の言葉とあわせ"今プロジェクトが終了しても私た ちは自立していけますよ。"と彼は冗談交じりで語っていました。この言葉の裏には、(当初はモノの提供を期待していたようですが、)プロジェクト支援に便 益を見出し、私たちのコンセプトに対する理解が現れているように感じます。ニレンダ村長のようなよきリーダーシップを発揮する人物が育つよう、農家のやる 気をくすぐる様なファシリテーションを続けていきたいと思います。適所をくすぐるのはなかなか難しいですが。

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