3月 一歩づつ前進

「一歩づつ前進」

写真:研修で修得した技術を実践するS氏(トマトのトンネル栽培とサツマイモのつる育苗)

研修で修得した技術を実践するS氏(トマトのトンネル栽培とサツマイモのつる育苗)

以前、対照的な活動をみせる2人の農家を紹介しましたが、今回は彼らのその後の変化をお伝えします。伝達農家として活躍していたS氏が一時的に作物栽培を停止し、自営の木工業に専念していましたが、数ヵ月後に彼の家を通りかかると「トマトのトンネル育苗」が目に入りました。育苗床土の比率、播種法などまさしくJOCAプロジェクトの研修通りの技術が実践され順調な成果を出していたため、本人に経緯を聞いてみると、彼は木工業から得た収入で肥料を購入し、金になる雨季のトマト生産に取り組んでいるとのことでした。「JOCAの研修は非常に良いのですが、多少の生産だけでは収益が全て生活費に消えてしまうんです。私は、4月までには木工をやめ、農業に専念するつもりです。」と、やはりモノの提供がないことに不満を抱いてはいましたが、研修には感謝してもらっているようでした。


 

写真:野菜栽培の収益から 雑貨屋を始めたP氏

野菜栽培の収益から
雑貨屋を始めたP氏

一方、グループが崩壊しても個人で野菜生産を継続してきたP氏は、村の道沿いに雑貨屋を始めていました。彼は、「JOCAのおかげで野菜生産からの収益を資金と相続で得た豚1頭を売り、雑貨屋を開きました。今後も野菜づくりと共に両立していきます。」と自慢げに話してくれました。 ここで紹介した2人はプロジェクトに対する期待は違いますが、双方とも将来のヴィジョンをもちそれに向けて前進している農家たちです。 “あせらずにできる範囲でやっていきましょう” というプロジェクトのコンセプトに同調し、彼らは一歩ずつ着実に収益を上げていきました。もちろんそのような意識が根付く前に活動が停止してしまうグループもありますが、彼らの自立していく力をもっと引出すよう辛抱強く支援を続けていきたいと思います。

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