5月 マラウィの名付け親

マラウィの名付け親

写真:マラウイの親子

プロジェクトを実施している村を私が訪問すると、「アズング(白人)!アズング!」と連呼しながら、たくさんの子供たちが駆け寄ってきます。ここムジンバ県では、全人口の約45%を14 歳以下の子供たちが占め、一人の女性が出産する子供の数は約7.5人(ただし1歳未満の乳幼児死亡率は1割以上と高い)、少子化が進む日本と比べると驚くほど多産です。私がマラウィの友人に「日本の県では少子化対策として、2人目から出産するごとに補助金が出る。」と説明をすると「そんな制度があれば、間違いなく1家族でサッカーチームができるよ!」と驚いていました。

さて協力隊OB・OGの方は経験があるかもしれませんが、現地で子供の名付け親になったことはありますか? ある日、ゾンベ村の村長が生後1 週間ばかりの彼の赤ちゃんを私に見せながら、“この子の名前を日本語で付けてやってくれ”と頼んできました。自分の子ならともかく、人の子に名前を付けるなんて責任重大です。慎重になった私は2週間じっくりと考えた末に、『COCORO』と名付けました。医者か看護師になってほしいという親の希望と、人を思いやる“心”をもつようにとの願いからです。その後、周囲の農民が私に、何か贈り物をしろと言ってきました。どうもマラウィでは、子どもの名前とつけるとともにニワトリなど記念の品をプレゼントする慣わしがあるとのこと。なるほどと、日本から持ってきた子供用リュックとお絵かきセットをプレゼントしました。

これ以外にも、キノコ栽培グループに所属する農家の子には『KINOKO』、絶えず笑顔を見せていた赤ちゃんには『SHOHEI:笑平』、この笑平がフリフリスカートをはいていたときにはすでに時遅し、その名前が定着しておりました。最後に、写真の赤ちゃんの名前は(その親自身で名付けたらしいのですが)…『NIWA』…彼の将来は有望です。

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