4月 活躍する伝達農家

活躍する伝達農家

写真:堆肥のデモンストレーションを実施するバンダ兄弟

堆肥のデモンストレーションを実施するバンダ兄弟

雨季が本格的に始まった昨年12月中旬頃、プロジェクトの噂を聞きつけたのだろうか、「ぜひ私たちも研修に参加させてほしい」と、対象地域外の「カインボトーレ村」から、ある農民クラブがやってきました。「彼らは何を期待しているのだろうか?」と疑問を持った私でしたが、結果として良い意味で裏切られました。中でも特に反応の良かったバンダ兄弟は着実に研修を積み重ねて、2月に実施した展示会(食用作物やトマト栽培)は、彼らが先頭に立ち大成功でした。バンダ兄弟はJOCAプロジェクトのコンセプトを非常に良く理解しており、自分たちの習得した技術を周りに伝播することが出来る有望な伝達農家に育っています。

先日この兄弟が参加した村の集会で、兄のエマニュエル氏はプロジェクト説明に加えて「私たちはいつも物的支援を期待しているが、そのような受動的な考えで生活向上の道は開けない。JOCAのプロジェクトは無作為に大勢の人を支援するものではないが、たとえ少数であっても関心を持ち熱心に活動するものをフォローしてくれる。」と鼓舞していました。

このようにプロジェクトが期待通りに動く地区(カサンガジとウォジ)もあれば、相変わらず種子提供を懇願し続けるなど、こちらの意図が伝わりにくい地区(ムバクレ)もあります。はたして何がこの違いを生むのか?ムバクレ地区は町の中心から10数kmの近距離にあるため、他のプロジェクトによる“援助慣れ”をしており、物的支援以外を援助と考えることが出来ない土壌なのかもしれません。他方、中心から遠く離れたカサンガジ周辺地区は、長い間援助の対象から外れていたこともあったため、援助=物的支援という図式が定着しておらず、栽培技術の取得を純粋に望んでいるように感じます。

このように地域によって反応の違いはあって当然ですが、私はその要因を探し続けることが普及アプローチのヒントをつかむことではないかと考えています。ますますこのプロジェクトが面白くなってきました。

※伝達農家:周辺村で研修を再現し、農業普及員に代わって取得技術を普及する篤農家。

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