11月 参加型学習と行動

写真:参加型学習と行動

参加型学習と行動(PLA:Participatory Learning and Action)により農民たちが幸福度、食糧充実度、仕事量などを各月ごとに絵や文字で表した季節カレンダーから発見した事柄を話し合っているところ。栽培作物の多様化や会計管理などが挙げられた。

今年マラウィでは、主食であるメイズ(トウモロコシ)の収穫量が例年に比べてかなり落ち込みました。雨と肥料の不足が主な原因だと言われており、今年は食 料不足が深刻だった2001年よりもさらに事態が悪化し、500万人が飢餓状態にあるとのことです。マラウィ国内のメイズの必要総量は、約210万トンで あるのに対し、今年の収穫量はわずか120万トンしかなく、キャッサバや他の穀物の収穫量を考慮しても、約40万トンが不足すると予想されています。最近 の新聞記事によりますと、ある地域では、普段口にしないシロアリや竹の種を食して飢えを凌ぎ、学校へ登校する生徒はほとんどなく、高学年生は母親と一緒に 森に入り竹の種の収集をしていると報告されています。

この事態に対してマラウィ政府は、市場価格が3000円以上する肥料50kg袋を約 950円で一人当たり2袋から4袋を購入できるようにほとんどの農家に対しクーポンを配布しています。現大統領の方針では「緊急支援以外の無料配布は農民 の意識を損なうので無くしていく」というもので、農民が今回入手した肥料を資本として来年度以降自ら肥料を購入し生計を立てていくことを期待しているようです。

JOCAのプロジェクト対象地域である北部のムジンバ県においても、初めはどの農家も物資の無料配布を期待していましたが、プロジェクトが進むにつ れ、肥料に代わる堆肥作りの重要性、ポンプを使わない灌漑水路造成、生活に密着する森の保全の重要性等について、農民間で積極的に意見が交わされるまでに なりました。中南部に比べると食糧不足の程度は軽度ではありますが、農民の持つ力を最大限に引き出し脆弱な農業体系を強化していけるよう、今後も引続き中 長期的な視野で必要最低限の投入・支援を行っていきたいと考えています。

ページの先頭に戻る