(特活)パルシック

 

(特活)パルシック
インターン:當舍 小百合(とうしゃ・さゆり)さん

スタッフの「志」の高さには
目を見張るものがあります。

パルシック ウェブサイト

《プロフィール》
神奈川県の海沿い出身の25歳。国際政治経済学学士(青山学院大学国際政治経済学部)、国際関係学修士(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科)。現在は東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程に在籍し、東ティモール、インドネシアの近現代史、国際関係を研究しています。パルシックには2010年5月から、インターンとして勤務しています。座右の銘は「努力は裏切らない」、好きな四字熟語は「温故知新」です。 

           
事務所での仕事風景

 


    三鷹国際フェスティバルでのワークショップ風景 

Q&A 當舎さんに聞いてみました

Q:団体の活動について

A: 特定非営利活動法人パルシックは、地球の各地で暮らす人と人が、国家の壁を越えて助けあい、支えあい、人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。 国際協力とフェアトレードを主な活動内容としていますが、パルシックはこれらの活動を、国と国の協力である「国際協力」ではなく、市民と市民との協力という意味で「民際協力」と位置づけています。

特に、外国の占領や侵略あるいは紛争の下で、または近年増えている自然災害によって、自立的な発展を阻まれた人びとが、暮らしを取り戻すことに協力する活動を重視しています。現在の代表的な活動としては、東ティモール・マウベシのコーヒー生産者支援、スリランカ・ジャフナの漁村における干物づくり支援、マレーシア・ペナンの漁民団体によるマングローブ植林活動支援、そして東日本大震災以降、宮城県石巻に新たな事務所をかまえて実施している、被災者支援の活動が挙げられます。 

Q:所属団体で活動するきっかけは?

A:パルシックの活動に興味を持ったのは、学部時代に学友と共に立ち上げた「有志団体Blue Birds」の活動で、東ティモール訪問報告を行なった際、パルシックの東ティモールリキッドコーヒーの試飲会を開いたことに端を発します。

修士課程に入学して以降、研究者として、政治・歴史的観点から東ティモールが直面している課題を分析する上で現場と関わりを持つと同時に、「東ティモールの人々が、より楽しく生きる」ための、実質的な活動に参加したいと考えていました。そんな中、上記有志団体のイベント後、ちょうどパルシックがインターン生の募集をしていたのをウェブサイト上で発見し、すぐに応募しました。運良く、受け入れ可能の旨を面接で知らされ、2010年5月より、インターン生として勤務しています。 

Q:どのような活動を行っていますか。

A:主に、JICA草の根技術協力事業の支援を受けて東ティモールで実施している、「コーヒー生産者協同組合モデルの普及」プロジェクト、「コーヒー生産地における女性の生計向上」プロジェクトの会計管理補佐、およびJICA提出用の証憑管理、精算報告書の作成に携わっています。

また、フェアトレード業務として、パルシックのフェアトレード商品、東ティモールコーヒーとスリランカのウバ茶の小売・卸売管理の補佐役を担っています。その他にも、フェアトレードボランティアとの連絡係、ボランティア向けの東ティモールについての勉強会の講師役、イベント時のパルシックブース担当を務めることもあります。

Q:スキルアップのためにしていることは?

A:会計管理の際に必要なパソコンスキル(特にMicrosoft Excel)の向上を図るため、マニュアル本などを 利用して、通勤時間に勉強しています。

また、東ティモール研修時、現地スタッフやコーヒー生産者の人々とのコミュニケーションに必要な、テトゥン語(東ティモール公用語の一つ)の語学力、および証憑(しょうひょう)管理に役立つインドネシア語の語学力を向上するため、他の東ティモール研究者・活動家と共に、テトゥン語(東ティモール公用語)の勉強会を開いたり、修士課程より継続してインドネシア語を勉強したりしています。テトゥン語、インドネシア語の知識は、8月から9月に東ティモール・インドネシアで実施した海外研修の際、大変役立ちました。

Q:海外研修について

A:海外研修では、東ティモール、インドネシアを訪問しました。東ティモールでは、アイナロ県マウベシ郡のハヒタリ集落にて、パルシックがJICA草の根協力事業の支援を受けて実施している「コーヒー生産者協同組合モデルの普及」プロジェクトの視察、およびモニタリングを行いました。集落のコーヒー生産者との意見交換を通して、フェアトレード事業を行なう団体として、東京事務局では認識しづらい、支援における長期的な視野を持った活動をする上での課題を、はっきりと見据えることができたと実感しています。

また、フェアトレード活動を近隣アジア諸国の中で先駆的に展開しているインドネシアでは、バリ島、ジョグジャカルタ、ジャカルタでそれぞれ活動する三つの地元のフェアトレード団体を訪問しました。訪問を通じて、各団体がどのように地場市場でフェアトレード商品を広めているか、いかにより多くの生産者が関わる事業に発展させているか、という点を中心的に学びました。

Q:今後のビジョンは?

A:研究者ならではの活動への携わり方を確立しつつ、パルシックの活動(特に東ティモールにおける活動)の更なる飛躍に貢献することができればと考えています。具体的には、パルシック主催の講演会や討論会の通訳、コメンテーターとしての業務を担うことができるよう、精進したいです。

また引き続き、表計算や、会計管理のスキルを磨き、プロジェクトの会計管理を他のスタッフの手を借りず、始めから最後まで担当できるようになることで、そのスキルを今後の研究や国際協力分野での活動にも生かせれば、と考えています。

Q:国際協力分野で活動を目指す人へのメッセージ

A:「国際協力」という言葉とそのイメージに踊らされずに、自分が今何をしたいかという「希望」と、自分がその時に持っている「能力」をこまめに擦り合わせる作業が、自分だけの、オリジナルな活動のかたちを見つける上で重要だと思います。

団体アピール

事務所は小さく、スタッフの人数もとても少ないパルシックですが、各スタッフの「志」の高さには目を見張るものがあります。事務所へお越し下さればすぐにおわかりになると思いますが、スタッフほぼ全員が女性であることが影響してか、いつもパルシックは、和やかでのんびりとした雰囲気の中で業務を行なっています。

しかしながら、その和やかな雰囲気から見出すことが難しいほどの活動に対する熱心さを皆が心の内に秘めていることが、1年半ほどの事務所のスタッフとの付き合いの中から分かりました。

残業が多くても、スタッフがいつも楽しそうに仕事をしている理由は、自分たちの活動に意味があると信じて、試行錯誤しながらも、誇りを持って活動をしているからだと思います。 

東ティモールにて、コーヒー生産者と意見交換        

 

 
東日本大震災後コミュニティ再建支援を通して、
8月に宮城県石巻市に開設した、
コミュニティカフェ「街の駅 おちゃっこ」

 

日本福祉大学のオープンキャンパスで学生さんとフェアトレード商品の販売。
2011年1月・2月のスリランカ東部洪水被災者支援で配布した資材で建てた住宅


東ティモール・コーヒー生産者支援で配布した脱肉機を利用し、コーヒーチェリーの果肉を除去しているコーヒー生産者


 バリで手工芸品の生産過程を見学。
インドネシア・バリ島フェアトレード団体Mitra Bali

 

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