12月の活動日記(最終週)

第11週:12月1日~7日

お世話になった方々に別れのご挨拶を述べ、12月4日、再び東京へ戻ってきたボランティアたち。2か月の活動を経て日本語が上達し、日本の生活にも慣れ、東北に出発する前とは比べものにならないほど、みな自信にあふれた表情になっていました。

久しぶりの東京を楽しむ間もなく、すぐさま12月7日の最終報告会に向け、発表内容の作成や、発言内容、練習が始まりました。その成果もあり、12月7日、東京大学大学院「人間の安全保障プログラム」との共催によるシンポジウムでは、滞りなく報告をすることができました。

ボランティアに参加した動機を「東北地方での復興支援を理解し、支援をすること、問題のよりよい解決のために、アイデアなどを出すこと、日本の人々にアフリカ文化を知ってもらうこと、日本とアフリカの友好を深めること」と述べ、そして成果として「地域の人々にアフリカを知ってもらえたこと、地域コミュニティの復興の取り組みが前進したこと」などを挙げました。活動を通じ、新しいスキルを身につけ、新しい問題解決方法を学べたこと、人々の意見を一致まで近づけたこと、『違い』を認められるようになったことなどを上げ、ボランティアとしてアフリカと日本の関係深化に寄与できたことを誇りに思うと発表しました。

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壇上で参加者に挨拶

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被災者支援分野の活動を報告するデイビッドさん

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イェミスラッチさんは教育・観光分野の活動を報告

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サリムさんは午後のパネルディスカッションに登壇し、
自身の経験や岩手で考えたことを発表

第12週(最終週):12月8日~11日 

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アフリカ協会の堀内理事長を囲んで

外務省や各国の在京大使館などへの表敬訪問を終え、いよいよ迎えた活動最終日の12月10日。

この日一行は、アフリカ協会の理事長であり、元ザンビア、ケニア大使の堀内伸介氏とボランティアの経験を通じて日本で学んだことや、アフリカの開発・発展などについて意見交換をする時間をいただきました。 

当協会本部での報告の挨拶を述べ、場所を移して開かれた送別会では、活動を終えてお世話になった人々と別れる寂しさからか言葉数が減っていました。岩手・宮城の人々の温かさに触れ、「東京での活動だったら、こんなに良い思い出になっていなかったかもしれない」と話すボランティアも。青年海外協力隊経験者である当協会職員とは、ボランティア仲間として話が弾み、最後はアフリカならではの明るさで会を締めくくりました。

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当協会本部でそれぞれが報告を兼ね挨拶

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送別会での記念撮影

12月11日、ボランティアたちは帰国の途に就きました。今回、アフリカ4か国から来日したボランティアたちは、来日前にAUボランティアの訓練時代に知り合ったそうですが、母国に帰ると、みな離れ離れに。日本を去るだけでなく、3か月間、情報を交換しながらお互いを支えあい活動した仲間との別れの日にもなったこの日。しかし・・・。ボランティアたちは、家族や友人へのお土産や思い出の品が詰まったスーツケースを運ぶのに精いっぱいでした。エチオピアからのボランティア、イェミスラッチさんは、「荷物が重くて、悲しんでいる余裕がないです」とつぶやいていました。

一方、ケニアからの二人のボランティアは翌12日がケニア建国50周年記念日であることから、大使館の催事にご招待いただきました。日本で迎える建国記念日、さらにはそれが50周年の節目の年、というめったにないチャンス。二人は大使館のパーティーに参加後、夕方帰国しました。会場ではNHKワールド(ラジオ)のスワヒリ語番組の取材を受け、番組内でインタビューが放送されました。

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とうとう、成田空港行きのバスに乗り込む日がやってきました

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笑顔で手を振り、バスに乗り込みました

第1陣のボランティアは二つのグループに分かれ、活動しましたが、今回は基本的に一人ずつがそれぞれ日本側のカウンターパート(受入組織)と活動しました。そのため、日本語でコミュニケーションを取る必要があったたけでなく、地域のことを学ぶ必要もあったことから、ボランティアたちは休みの日もさまざまな業務に追われていたようです。その一方で、日本を学び、活動した日々を経て、地域の人々とのつながりを深めることができました。また、アフリカ人にとっては初めての経験となる冬の東北の寒さの中にあっても、全員が体調を崩すことなく無事に帰国にこぎ着け、関係者は一安心でした。

2回のプログラムを終え、関係者にとっても新たな出会いや学びを多く得られた機会となりました。アフリカの青年ボランティアたちと共に復興支援に取り組んだこの成果が、東日本大震災からの復興の弾みとなるだけでなく、アフリカの開発や国づくり、人材育成に役立てられることを願っています。 

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