6月の活動日記(最終回)

6月5日 日本での日々を振り返る、活動報告会

ファイナルセッション
最後の報告会に臨む

5月31日のTICAD公式サイドイベントが終了し、6月に入るとボランティアたちのスケジュールには少し余裕が出始めたものの、相変わらずスケジュールはキツキツでした。

TICADのため来日していたアフリカ連合委員会(AUC)のアブドゥル・ハキム人的資源・科学技術局長を交えたランチミーティングや報告書作成を経て、2回目の活動報告会をこの日、JICA地球ひろば(東京・市ヶ谷)で開催しました。

TICAD公式サイドイベントと異なっていたのは、この日は報告終了後に一人ひとりが活動への思いを述べ、聴衆者からの質問に答える時間があったこと。真摯に、そして熱く答えていた姿が印象的でした。

活動を振り返り、ボランティアたちはこのような感想を述べていました。

遠野で活動した4人

ダニエル・ワソンガさん
(ケニア出身/AU青年ボランティア アドボカシ―&コミュニケーションアソシエイト)

滞在中、多くのことを学んだ。中でも、自分自身も農業をやっているので、遠野市でJOCAのプロジェクトにかかわり、コメづくりに参加できたことがとてもよかった。

アニック・ロー・チュエンデムさん
(カメルーン出身/AU青年ボランティア 人的資源・青年局アソシエイト)

遠野での2か月間で、日本の文化を学び、理解することができ、日本とアフリカの類似点なども発見しとても興味深かった。国に帰ったら日本での経験や、活動を通じて学んだことを職場の人たちと共有したい。

バリ・ファンソさん
(カメルーン出身/元AU青年ボランティア、現在はNGOのプログラムオフィサーとして若者の人材育成にかかわる)

日本の人たちがとても温かく歓迎してくれたことが印象に残った。自国に持ち帰りたい「学び」は、遠野で視察した実業高校の職業訓練システム。若者の雇用促進案として、自国の政府に提案したい。

ブラハヌ・テフェラさん
(エチオピア出身/AU青年ボランティア 情報通信技術アソシエイト)

これまでに様々とかかわってきたが、JOCAとAUCの連携事業は日本とアフリカの相互理解の深化につながるものだと感じた。

釜石市・大槌町で活動した3人

デニス・ンゴガさん
(ルワンダ出身/元AU青年ボランティア/弁護士)

日本の文化に触れ、岩手の人々と交流を図ることができ、充実した日々を過ごした。

アデリア・アゴスティーニョさん
(モザンビーク出身/元AU青年ボランティア/フランス語教師)

日本人は常に他人を敬い、迷惑を掛けないように振る舞っている点がとても印象に残り、見習いたいと思った。活動を通じて印象に残っているのは、地域活性化の取り組みを学ぶために能登を視察したこと。モザンビークに帰ったら、興味を持ちそうな機関等に紹介し、日本とモザンビークのネットワークをつくりたい。

ローレンス・ムリさん
(ケニア出身/AU青年ボランティア/アドボカシ―&コミュニケーションアソシエイト)

3年前、UNEP(国連環境計画国際環境技術センター)で生物多様性に関する文書を作成していたので、能登で学んだ生物多様性を守る「里山里海プロジェクト」がとても興味深かった。ケニアだけでなくアフリカ各国で多くの組織が環境に関する取り組みを進めているので、ここで学んだことを多くの人たちと共有したい。

遠野チーム
遠野市での報告を終え、感想を述べるボランティアたち

釜石チーム
釜石市・大槌町での活動を振り返るボランティアたち

 

6月12日 サヨナラ! 最後の「グッバイセレモニー」 

成田空港
掲示板を見ると帰国が現実的に感じられます

帰国日の朝。あっという間に3か月が過ぎて、ついにこの日がやってきました。が、名残惜しい気持ちの表れでしょうか、宿泊する神奈川県国際研修センターを出発する時間になっても、ボランティアの帰国の準備はいまひとつ・・・。焦るスタッフをよそにマイペースに身支度を整えるボランティアの手元には、滞在中に地域の方々から頂いた手に余るほどのお土産の品々がありました。

一つひとつを見返して思い出に浸りながら、カバンに詰めるボランティア。日本でもらった思い出は一つ残らずカバンに詰めて持って帰ろうとする姿に、彼らの3か月間が、どれほど充実した時間であったかが伝わってきます。

別れのハグ
コーディネーターとハグでお別れ

滞在の間、ボランティアたちが関心を示した日本独特の習慣はたくさんありますが、特に毎回、楽しみつつも気を付けて実践していたのが、別れの際の「お見送り」の習慣。これを「グッバイセレモニー」と名付け、見送られる際は、最後まで気を抜かずに見送りに応え、一方見送る立場の場合は、相手が見えなくなるまで手を振り続ける所作を学び、3か月の滞在期間中、しっかり実行してきました。

そして、この日が最後の「グッバイセレモニー」。最後のセレモニーは、この3か月間を一緒に過ごしたコーディネーターやスタッフとの別れ。お互いに、明日もまた会えるような気がして、涙の別れにはなりませんでしたが、空港では相手の姿が見えなくなるまでしっかりと見届けて、笑顔で手を振り続けてくれました。


チェックインぎりぎりまで荷づくりに追われ、手を振りつつも、
実は片手が入りきらない荷物でいっぱいでした

daniel
スタッフとボランティア、お互いに見えなくなるまで
手を振っていました

 

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