日本での経験をアフリカの発展につなぐ~アフリカ連合委員会との連携ボランティア事業 第3陣が来日(2014年9月5日掲載)

青年海外協力隊を長きにわたり受け入れてきたアフリカの国々から青年ボランティアを招き、協力隊経験者と共に東日本大震災復興支援や国際交流事業を行う「JOCA-アフリカ連合委員会国際ボランティア連携事業」。第3陣のボランティア5名が来日し、8月25日にプログラムが始まりました。

初日のオリエンテーションで、当協会の金子洋三会長は「この事業は、日本とアフリカの国々の相互理解を深め、アフリカの発展を牽引するリーダーの育成を目指している。各自の技術や経験を日本の地域やコミュニティの活性化に役立て、帰国後は母国の人々と経験を共有してアフリカの国々の発展に役立て、日本との理解や交流を深めてほしい」とボランティアらを激励しました。

来日したボランティアたち。
左から,アイナさん(ナイジェリア),ンゲガンさん(カメルーン),
アジュドゥアさん(ナイジェリア),ポルゴさん(ブルキナファソ)

 

第3陣に参加したボランティアらは、ナイジェリア(2名)、ブルキナファソ、カメルーン、チュニジア(各1名)出身の20代後半から30代前半の青年たち。関係機関への表敬訪問の後、3週間にわたる日本語訓練を受け、9月末より岩手県遠野市と宮城県岩沼市で復興支援や地域活性化、国際交流などの事業に従事します。

宮城県岩沼市の仮設住宅サポートセンターに配属予定のセイファラー・マシャットさん(チュニジア出身,28歳)は、アフリカ連合(AU)本部で広報部門のオフィサーとして活動後、このプログラムに応募しました。「チュニジアでは、日本は奇跡的な経済成長を遂げた国として知られている。ボランティアとして被災者支援にかかわるので、さまざまなことを学び、母国やアフリカの国々の発展に役立つ経験を得たい」と活動への意欲をみせています。

AU経済部でプログラムコーディネーターを務め、遠野市観光協会に配属予定のイボンヌ・オニィニエ・アジュドゥアさん(ナイジェリア出身、28歳)は、「AUは設立から100年となる2063年までの目標として、統一、繁栄と平和のアフリカを目指す“アジェンダ2063”を掲げている。他国の例を学ぶことで、アフリカ全体の発展には何が必要かを見つけ、アジェンダ2063が目指すアフリカの変化につなぎたい」と抱負を語っています。

この事業は、昨年の「第5回アフリカ開発会議(TICAD V)」の開催を機に、これまで多くの青年海外協力隊を派遣してきたアフリカの国々からボランティアを招き、協力隊経験者との協働を通じて若きリーダーを育成したいと開始しました。昨年度は1陣・2陣合わせて14名のボランティアが参加し、東日本大震災の被災者支援や国際交流事業に従事。成果として、宮城県岩沼市では被災経験を次世代に伝える絵本が作られ、岩手県遠野市では、観光協会で活動したボランティアが作成した日本語フレーズブックが観光客に配布されています。第3陣の活動には、アフリカ協会から援助をいただきました。

青年海外協力隊事業は来年2015年に創設50周年を迎えます。当時、海外へのボランティア派遣事業を実施していたのは、イギリスのVSOや米国政府によるアメリカ平和部隊(Peace Corps)、オーストラリアのAVIなど数えるほどでしたが、現在はさまざまな国や組織が人材育成を目的とした海外へのボランティア派遣事業を実施しています。

アフリカ連合委員会(African Union Commission; AUC)も人材育成を目的として2010年にアフリカ連合青年ボランティア部隊(African Union Youth Volunteer Corps; AU-YVC)を創設しました。ボランティアは、アフリカ域内の開発事業に1年間従事し、当事業に参加するボランティアも全員がAUCのボランティア事業に参加後、当協会との連携プログラムに参加しました。

第3陣ボランティアは9月末まで神奈川県下で訓練を受け、その後、岩手県・宮城県の配属先で2か月にわたり活動、11月に東京で活動を報告する予定です。

参加ボランティア(敬称略)

氏名 出身国 AUボランティアの経験(カッコ内は配属先) 当事業での配属先
ネリー・ンゲガン カメルーン Junior Communication Research and Programme Officer (AU本部) 遠野市文化振興財団
エリック・ポルゴ ブルキナファソ Finance Officer (AU本部) 遠野市文化振興財団
イボンヌ・アジュドゥア ナイジェリア

Programme Coordinator (AU本部)

遠野市観光協会
セイファラー・マシャット チュニジア Journalism and Communication Officer (AU) 里の杜サポートセンター(宮城県岩沼市)
オラルカン・アイナ ナイジェリア Communication/ Programme Officer (ケニアのNGO) JOCA遠野事務所

 ※セイファラー・マシャットは、事情によりプログラム途中で活動を終了しました。

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