「上郷世界のおやつ計画」~遠野研修生の取り組み(2015年2月)

JOCA遠野事務所で2014年5月から活動している新保隆彦研修生。地域にもすっかりとけこみ、日々、地域活性化のための業務にあたっています。そんな新保研修生がじっくり案を練ってきた「新企画」がいよいよスタートしました。新保研修生の前職である、お土産物を企画販売する企業での経験を活かした取り組みを報告します。

上郷世界のおやつ計画

遠野では2月10日頃を境に少しずつ冬の厳しさが和らぎ、日中の気温が5度を超す日も出てきました。とはいえ、まだまだ朝晩は氷点下の寒い日が続いています。そんな冬の遠野事務所で、新しい取り組みが始まりました。

今回、JOCAが事務所を置く上郷町にある「夢産直かみごう」で手作りのプリンやお菓子を販売している菊池令子さんにご協力いただき、新しい遠野の特産品を生み出すべく「上郷世界のおやつ計画」を策定しました。これは、「遠野産の食材」、「令子さんの技術」、「世界のおやつ」という「地域・人・JOCA」の3つの強みを掛け合わせたおやつを作り、これまでにない新しさと地場産品の魅力を発信しようというコンセプトによる企画です。

菊池令子さん
「夢産直かみごう」の菊池令子さん

せっかく世界のおやつを作るのであれば、遠野市とゆかりのある国から始めてみようということで、遠野市の姉妹都市であるイタリア・サレルノ市があるナポリ地方の名菓「スフォリアテッラ」、遠野市と交換留学を行っているアメリカ・チャタヌーガ市でも食べられているアメリカ南部料理の「カントリーアップルパイ」、さらに遠野事務所には協力隊でグァテマラに派遣されていた職員がいるので、中南米で幅広く愛されているお菓子「アルファフォール」の3つを試作してみました。

見たことも食べたこともないお菓子を、レシピと完成写真をもとに作っていくので、いくら普段からお菓子作りをされている令子さんとはいえ大変な作業です。「小麦粉じゃなくてコーンスターチを使うんだね」「これで本当に膨らむのかね?」など、令子さんにとっても初めてのことが多く、お菓子作りは難航しました。

そして出来上がったのがご覧の写真です。残念ながら「スフォリアテッラ」については、その独特の形状を再現することができず、完成品の写真はありませんが、他の2つについてはレシピの写真と同じような見た目に仕上がりました。
味については、「アルファフォール」に使われている「ドゥルセ・デ・レチェ」という牛乳と砂糖を煮詰めて作るジャムが、とても固くなってしまい、ものすごく力を入れて噛まないと食べられない状態になってしまいました。しかしながら、「カントリーアップルパイ」についてはとても味が良く、令子さんも「これなら売ることができる」と太鼓判を押してくれました。

 

中南米のお菓子「アルファフォール」
中南米のお菓子「アルファフォール」

アメリカ南部の「ダッチアップルパイ」
アメリカ南部の「カントリーアップルパイ」

 

完成品と一緒に。令子さんと筆者
完成品と一緒に。令子さんと筆者

もちろんこのまま味が良いお菓子が出来上がれば終わりということではありません。今後は今回の反省を活かし、お菓子の質を高めながら、それぞれのお菓子にどのような遠野の産物を使用していくのかなど、更なる付加価値を考え、次回の試作に臨んでいきます。また同時に、販売する際のパッケージや販促物などについても検討していきます。特に販促物に関しては購入してくださる方に、お菓子の事だけでなく、その国の文化なども伝わるような工夫をしていくつもりです。

何はともあれ、まずは第1回の試作会を無事に執り行うことができました。今回、私の前職を活かす取り組みができ、大変嬉しく思っています。この活動が新しい遠野市の特産品を生み、多くの方に遠野市や世界の魅力を知っていただけるよう、これからも改善を続けていきます。またこの場を借りて経過報告していきます。

 

 報告:遠野事務所研修生 新保隆彦
 

 

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