3年目の田植え、130人でにぎやかに(2014年6月)

2014年5月31日、「ふるさと新生モデル事業」の田植えイベントを実施しました。3年目となる今年は、地域の方々、JOCA職員をはじめ、上郷町の有志団体「元気隊」の若者たちや、遠野市教育文化振興財団が主催する「少年少女ふるさと発見探偵団」の小学生25名、当協会が外務省より受託する外務省の青年交流「JENESYS2.0」事業で来日したカンボジアの大学生25名など、130名もの参加者が集まりました。

遠野の遊休農地を利用して稲作を行い、収穫したコメを焙煎した玄米粉としてマラウイの小学校に送るプロジェクトを開始した初年度2012年は2.2ヘクタールだった圃場も、3年目の今年は3.2ヘクタールまで拡張。本来、水平でなくてはならない田んぼですが、初年度と2年目は、長年使われていなかった田んぼ内の高低差を修正しきれず、ところどころ水が流れ、土壌が露出してしまう箇所がありました。それも、佐藤幸雄所長(昭和62年度3次隊/ガーナ/食用作物・稲作栽培)が根気よく丁寧に代かきを重ねた結果、今年は、ようやく均平で美しい田んぼになりました。

絶好の田植え日和
絶好の田植え日和

田植えイベントに先立ち、今年は5月20日から機械植えの田植えを開始しました。私たち職員2名の他、4月中旬から研修を兼ねて遠野事務所を手伝いに来てくれた青年海外協力隊候補生の山下大貴さん(H26-2/ザンビア/体育で派遣予定)、協力隊を目指す国内協力隊員(農業研修生)として5月末に着任したばかりの新保隆彦さんという、頼もしい2名の若者が加わってくれたおかげで、田植えイベントを前に、26枚の田植え作業を無事に終了。イベントで手植えする2枚の田んぼを残すのみとなりました。

植え進むカンボジア人学生
どんどん植え進む農家出身のカンボジア学生

そして、この時期の遠野では珍しいくらいの陽気の中、田植えイベント当日を迎えました。参加者は一列に並んで手植えをスタートしましたが、みるみる他を引き離し、飛び抜けて早いペースで植え進んだのは、ひとりのカンボジアの男子学生。今回参加したカンボジア人は全員、法律を学ぶ大学生ですが、彼の実家は農家ということで、手植えはお手のものというわけです。

遠野の小学生とカンボジア大学生の共同作業
遠野の小学生とカンボジア大学生の共同作業

「ふるさと発見探偵団」の小学生たちは、さすが遠野出身、半数が田植え経験者。田植え自体は珍しいものではないのですが、最初に「マラウイの小学校の学校給食に届けるお米」であることを、写真を使って説明したことや、外国人と一緒の作業ということもあり、ひと苗、ひと苗、一生懸命に植えてくれました。

多くの参加者のお蔭で、あっという間に2枚の手植えは終わり、お昼のランチとイベントに入りました。メニューは、地元、上郷産直のおにぎりの他、差し入れにいただいたウグイ、ホルモンのバーベキュー、郷土料理のひっつみのほか、青年海外協力隊の元料理隊員が率いる“JOCA料理部”によるタイのチキン照り焼き“ガイヤーン”他2品も準備し、お皿に乗り切らないほどのご馳走でした。

ランチイベントでは、参加者入り混じってのジャンケンゲームの他、カンボジアの踊りを音楽に合わせて皆で習いながら踊り、賑やかに過ごしました。

婦人会と「上郷小唄」の競演
婦人会と「上郷小唄」の競演

翌6月1日は上郷町の町民運動会と郷土芸能競演会で、当協会職員とカンボジア学生も参加させてもらいました。

初めての競技に奮闘するカンボジア学生の姿は、町民の皆さんを大いに盛り上げました。また、午後の郷土芸能競演会では、婦人会との交流会で習った「上郷小唄」の踊りを町民の前で披露し、大きな拍手をもらいました。

田植えと運動会。春の風物詩を通して地域の人々との絆を深めた2日間でした。

 

報告:遠野事務所 福寄順子
(平成7年度3次隊/グァテマラ/野菜)

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