地域活動専門員として~遠野市小友町から(2012年11月)

青年海外協力隊の活動を終えて帰国後、進路に迷いながらも情報を集めつつ、就職活動をしていました。しかし、企業で働くことへの違和感をぬぐいきれず悩んでいたある日、JOCAの短期ボランティア(農業支援)募集を目にして、迷わず参加しました。

そして2012年6月、初めて訪れた岩手県で農作業ボランティアとして活動する中、徐々に地域への愛着が芽生えていきました。活動が終盤に差し掛かった頃、遠野市内で地域活動専門員を募集していることを聞きました。

いったん故郷岡山に戻り、資格取得に取り組みながら応募を決意。今年8月に着任し、現在は、JOCAの国内協力隊員として、遠野市に配属され、地域課題を解決するスタッフ「地域活動専門員」として、市南部の小友(おとも)町で活動しています。

 

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「産直ともちゃん」での情報収集で、お店の人に聞き込み調査

着任したばかりですので、まずは、力みすぎない、出来ることから取り掛かる、無理なく地域に密着するなど、協力隊で実践してきたことのうち、基本的なことから取り組んでいます。

協力隊員時代は、早く地域になじみたい一心で、何でもかんでも全力投球して燃料切れになることも多々ありましたが、協力隊員時代の経験が大いに役立ち、今はいい意味で、自然体で活動に取り掛かれていると思います。そして、色々な地域の行事に参加する中で、地元の人たちとの繋がりが深まり、地域の隠れた課題が見えてくるようになりました。

 

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遠野祭りに参加しました

協力隊隊員時代は、問題点を見つけて自分から積極的に発言し、その結果、自分が主体となって物事を動かしていました。その中で、これでいいのか?という自問自答が尽きることはなくともやりきるしかありませんでしたが、小友町では、地元の人に問題点に気付いてもらえるように気づきを投げかけるようと心掛けています。

これは遠回りのようにみえますが、地元の人の意思なしに私が動くべきではないと思っているからです。また、問題点の提示についても、よそ者が発言するより、地元の人の視点で発言されるべきだと考えています。そのため活動においては、自ら舵取り役に名乗り出ないよう、心がけています。地元の中に、課題解決の舵を取れる人は必ずいます。その人をサポートするように努めていく事こそが私のやるべき事と考えています。

 

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歴史探訪会の皆さんと(左から4人目が筆者)

現在取り組んでいることは、「中学校跡地利活用問題」「買い物弱者支援(移動販売活用案)」「小友町情報の外部への発信」などです。

小友町に来てからの2か月はアッと言う間で、日々、子供からお年寄りまで多くの人たちと接し、楽しい毎日を過ごさせてもらっています。徐々に活動は動き始めており、地域課題解決を地元の人や行政と一緒に取り組んで、持続可能な成果を挙げられるようにしていきたいと思っています。

通常の活動に加えこの他、土日の休みを利用して、陸前高田市・釜石市などでボランティア活動にも参加しています。

報告:国内協力隊 佐藤俊裕
(岡山県倉敷市出身、平成21年度4次隊/タンザニア/環境教育)

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