1年目の稲刈り(2012年10月)

ふるさと新生モデル事業を実施している岩手県遠野市の「ふるさと新生圃場」で2012年10月6日、稲刈りを行いました。地域の人々に支えられながら長年使われていなかった農地を耕し、6月に田植えをした田んぼには黄金の稲穂が実りました。収穫したコメは玄米のまま粉にしてアフリカのマラウイに贈り、学校給食などに役立ててもらう予定です。  

稲刈りの様子
稲刈りの様子

10月6日、山間に囲まれた田んぼに、いつものコンバインやバインダーなどのエンジン音に代わり、稲刈りに参加した人たちのワイワイと楽しく作業する声が響き渡りました。

減反政策により、遠野市に割り当てられた自家消費分のコメ栽培面積は0.2ヘクタール(20アール)。その割り当て分をJOCAが貰い受け、ふるさと新生圃場の2.2ヘクタールのうち0.2ヘクタールの圃場に、この春、約50人で手植えをしたイネが立派に育ち、黄金の稲穂を実らせました。 

イネ
たわわに実った稲

一面に広がる田んぼ
黄金色の田んぼが広がる、プロジェクト実施地域

100人で稲刈り

はさがけの様子
参加者全員で稲架掛け作業

稲刈りには、遠野市の本田敏秋市長をはじめ、市の関係部署の方々や仮設住宅で暮らす被災者の方々、田んぼの地主、釜石市のスクラムスクールに通う子どもたちと父兄、神奈川県の留学生、東南アジアの大学生たち、JOCA国内協力隊や本部職員など、100人を超える参加者が集まりました。

手で刈り取った稲束をワラで縛り、稲架(はさ)に掛けます。ほとんどの参加者は稲架掛けをやったことがありません。地域の方や、地主、市の職員の方々などが、にわか指導者となり、どんどん刈り取って、稲架に掛けていきます。稲架の作り手はどんどん作業に追われていました。

田んぼは湿田なのでドロドロ状態。長靴が田んぼのぬかるみにはまって取れなくなり、ひっくり返る子どもたちもいて、参加者みんなが泥まみれになりました。1日で終わらないと思っていた稲刈りでしたが、なんと午前中で全てを刈り終えることができました。

神楽
地元の伝統芸能・平倉神楽保存会による「恵比寿舞」

いい汗を流した後のお昼は、田植えの時と同じで畦(あぜ)ランチ。大きなおにぎりは、区長から分けていただいた今年の新米。品種もJOCAの田んぼに植えたものと同じ「いわてっこ」です。

このほか、郷土料理の「ひっつみ」と地元のお母さんからの差し入れの焼きそば、JOCAボランティアの料理隊員OGによる「サモサ」などをいただきました。畦ランチはJOCAの金子洋三会長の挨拶に始まり、本田市長からもご挨拶をいただきました。

そして、いよいよ余興です。地元の伝統芸能・平倉神楽保存会の方々が「恵比寿舞」を舞ってくださり、続いて、JOCA職員によるアフリカのジャンベの演奏、東南アジアの学生たちと釜石スクラムスクールの子供たちによる歌などが、山間の田んぼに響き渡りました。

 玄米粉にしてマラウイの学校給食などを支援

前回の田植えイベントに至るまでも悪戦苦闘の連続でしたが、田植え後もこの収穫祭にたどり着くまで、いろいろと苦労させられました。特に、水が冷たかった頃の毎日の水田の管理は一番の苦労でした。さらに鹿の食害、雑草対策、そして、いもち病も発生しました。鹿には食害もさることながら、田んぼの中に入られて、稲を踏みつけられ、1枚の田んぼはほとんど収量がないほどに大きな被害を受けました。さまざまな問題が起きるごとに、地域の方々にアドバイスを頂きながら辿り着いたこの日でした。

ふるさと新生モデル事業の1年目の収穫量は12トン。予想以上の収量が上がりました。これらを玄米粉にして2013年6~7月をめどにマラウイに贈り、9月からの学校給食などで栄養改善に役立ててもらう予定です。 

刈り取った稲
刈り取った稲は天日で乾燥

機械刈り
残りの田んぼは機械で刈り取り

 

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