遊休農地が田んぼに復活(2012年6月)

5月30日から6月2日にかけて、ふるさと新生モデル事業 1 年目の記念すべき田植えが行われました。現在JOCAが借りている遊休農地は、圃場17枚で合計面積は2.2ヘクタール。このうち、15枚は機械で植え、残りの2枚(20アール)は手で植えました。

JOCAっぱに集まるOBたち
JOCAっぱハウスを出発

機械植え
機械による田植え

手植え
ラインに沿って手で植える

6月2日の手植えイベントには、遠野市の仮設住宅 で暮らす被災者の方々をお招きし、そのほか地元の方々や、中国人留学生、協力隊経験者、JOCA国内協力隊や本部職員などなど、約50人が集まりました。地元のお母さん2 名が先生役を引き受けてくださり、50人の生徒たちは一列に並んで、稲の並びが曲がらないようにラインに沿って手植えをしました。 

畦ランチで楽しむ、タイカレーと民族音楽

農作業のお楽しみといえばお昼ご飯。お昼はみんな揃っての「畦ランチ」です。遠野郷土料理の「ひっつみ」と、JOCA本部職員の元料理隊員によるタイのレッドカレー、そのほか地元のお母さんたちからも、特製お汁粉やお餅の差し入れが届き、豪華なメニューとなりました。

そして、ランチ中の「出し物」もJOCA流です。ブルガリアとキルギスの民族楽器の演奏や中国人留学生による「北国の春」の歌が披露され、初めて聴く異国の音色に興味津々な参加者との交流も深まりました。今回ご参加いただいた遠野市の仮設住宅の方々は、ほとんどが沿岸部で被災された方々です。田園での賑やかな一日を満喫し、「秋の稲刈りイベントを今から 楽しみにしているよ」との声もいただきました。

挨拶を述べる渡辺所長参加者に挨拶とお礼を述べる渡辺所長

キルギスの楽器「コムス」を奏でる
キルギスの楽器「コムズ」を奏でるOB

午後の田植え
午後はバングラデシュ隊員OBが加わり、2枚目の水田を植えた

 さて、無事に田植えを終了しましたが、田植えにこぎつけるまでは、まさに「悪戦苦闘」の連続でした。今回JOCAが借りた田んぼは全て「遊休農地」。一番長いところでは40年もの間コメが作られていない土地でした。用水路は土で埋まり、何十メートル も続く水路の泥をかき出すのに何日もかかりました。一方、圃場ではトラクターのアタッチメントのボルトが2本も折れてしまいました。どれだけコンクリート片や、石が多かったかということです。また、5日間水を入れても、全く水の溜まらない田んぼや、一枚の田んぼの中の高低差が30センチにもなろうかというところもあり、何度も代かきを重ね、土を平らにする作業が続きました。そしてやっと、圃場に水を張ることができたのです。

「荒地」が「田んぼ」によみがえった景色を前に、JOCAスタッフは感無量でしたが、そう感じたのは私たちだけではありませんでした。私たちにはいつも地域の人たちの応援がありました。「子どもの時の風景がよみがえったよ」「暑いからゆっくりやりなさい」「田んぼに戻るか心配していたけど、よくやったなあ。お疲れさん」。作業を見に来てくれる人や、温かい声をかけてくれる人たちに多くの力をいただきました。地域の人たちに支えられた田んぼです。 

代かき
田植え前の代かき作業

かがやく水田

光に映えるイネ

補植
2.2ヘクタールの農地が水田に

これから10月の収穫まで、田んぼの草取りや、水管理、畦や周囲の草刈り等の作業が続きます。冷たい山水にもマケズ、元気に稲が生長し、秋には稲穂がたわわに頭を垂れますように!


(報告:遠野事務所 福寄調整員)

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