事業概要

「ふるさと新生モデル事業」について

青年海外協力隊員として開発途上国に派遣された隊員たちは、派遣中幾度となく日本の緑豊かな農村風景を思い浮かべ、美しい日本に生まれた幸せを感じたものです。

しかしながら、近年、日本の農村は高齢者社会となり、減反政策や後継者不足も重なって休耕田や遊休農地が目立っています。そして、代々受け継がれてきた「地域」を守ろうと奮闘する住民の姿が各地にあります。

2011年の3月11日、未曾有の大地震がもたらした大災害に、青年海外協力隊帰国隊員たちは、宮城県仙台市や岩沼市のあと岩手県遠野市に駆けつけました。釜石市や大槌町への救援活動を、遠野市を拠点として展開するためです。数十名のボランティアを継続的に派遣できるだけでなく、帰国隊員がもつさまざまな専門性と海外経験を生かした適応力は受け入れ先より高い評価を得、遠野市とも連携を深めていくこととなりました。 

田植え
田植えに集まった協力隊経験者たち(2012年6月)

遠野市を拠点に300名もの帰国隊員が災害専門救援ボランティアとして活動。帰国隊員の専門性と海外経験をいかした適応力は受入先より高い評価を得て、遠野市とも連携を深めていくことになりました。

農村活力の低下を食い止めようと、遠野市は、農林水産業を中心とした市の地域振興ビジョンをまとめていました。このビジョンは、当協会に大きな共感をもたらし、青年海外協力隊に参加して得た知識と行動力を遠野市の地域活性化に発揮しようと、市や地域住民と連携しながら「ふるさと新生モデル事業」を開始しました。

遊休農地の再生

写真
事業実施前の遊休農地(2011年9月)

写真
田んぼの景色が戻った圃場(2013年9月)

2011年10月、最初に取り組んだのが、地域課題である遊休農地の再生と海外支援を組み合わせたプロジェクトです。上郷町の遊休農地3.2ヘクタールを借り受け、地域の方々の協力を得ながら稲作に取り組みました。

収穫したコメは玄米粉にし、アフリカ・マラウイの小学校給食で、子ども達の栄養改善、就学率向上に活用すべく、現地に輸送しました。

地域との絆を深める

写真
グアテマラを紹介する講座に集まった人々

遠野事務所は2011年秋から上郷町に事務所を移し、生活しながら、コメ作り、地域行事参加、海外研修生の招聘、市民向け国際理解講座などの事業を行ってきました。

地域の皆さんにいろいろなことを教えていただきながら、地域への理解を深め、郷土愛、地域の課題などさまざまな声を受け取ってきました。この経験はまさに、青年海外協力隊の活動の再現でした。

 

 

 

 

空き校舎の利活用

グローバルプラザ
2015年8月にオープンした、グローバルプラザ

2014年4月、2年前に統廃合により閉校となった旧上郷中学校に事務所を移し、空き校舎の利活用への取り組みが始まりました。地域住民との「寄りあいワークショップ」を開催してつくり上げた活用案、「上郷のんびり広場」(コミュニティ図書館)をオープン。地域住民と協働で運営しています。子ども向け木工・絵画教室や、ベビーマッサージ教室など、地域人財を講師に迎え、さまざまなイベントも開催しています。

地域の思いを形にする一方、JOCAとしての強み、ネットワークをいかして地域に新しい風を呼び込もうと、2015年8月には「遠野グローバルプラザ」を旧上郷中学校内にオープンさせました。

国際をテーマにした教育・交流施設として、体験型施設展示の他、学生向けセミナー、市民向けイベントなどを実施していきます。

地域おこし協力隊のコーディネート 

写真
遠野市の地域おこし協力隊員は、青年海外協力隊元木工隊員。
得意分野の木工教室を開催

平成27年度より、遠野市が地域おこし協力隊の配置を開始しました。当協会はコーディネート機関として、市から委託を受け、隊員がパフォーマンスを発揮できるよう活動をサポートしています。

青年海外協力隊で培った経験をどう日本の地域社会に活用できるか。地域密着の姿勢と外部者の視点を大切にしながら、「遠野グローバルプラザ」を拠点とした地域づくりと、地域おこし協力隊のコーディネート・研修事業を活動の軸とする「ふるさと新生モデル事業」の取り組みが続きます。
 

 

関連リンク

マラウイ学校給食プロジェクト

遠野市地域おこし協力隊ブログ

岩手県遠野市

トップに戻る

 

ページの先頭に戻る