第7回おきなわ世界塾「特別講演~子ども兵問題とアフリカの真実~」(2016年11月)


 熱弁する講師

講師:小川真吾氏/認定NPO法人 テラ・ルネッサンス
(青年海外協力隊OB/平成10年度派遣/ハンガリー/野球)

 

「ターニングポイントは、青年海外協力隊に参加したことでした」

「この活動を始めるきっかけは?」との会場からの質問に、小川さんは18年前を思い出しながら、こう答えました。

11月26日、沖縄キリスト教学院大学で開催された特別講演は、中学生、高校生、大学生、家族連れ、学校教員、会社員と様々な関心層の人々が集まりました。約60名の参加者の中には1年以上前から、「私、絶対に小川さんの話聞きたいです。お願いします!」とJOCAスタッフに懇願していた高校生の姿もありました。

今回の講演では、主に次の内容について話していただきました。

  • 子ども兵問題の現状
  • 元子ども兵の実話
  • 元子ども兵に対する支援活動の実際と成果


参加者に問いかける講師

子ども兵の問題は知っていても、なかなか学校やテレビで詳しく知ることはできません。多くの参加者がアンケートに、残酷で悲しい話だけれど、アフリカの現場で献身的にこの問題に取り組む小川さんの話を直接聞けて本当に良かった、とコメントしました。

その中でも、特に印象に残った、「2つの丸」の話を紹介します。                   
スライドに映し出された2つの丸。一つは普通の丸で、一つは丸の一部が欠けています。小川さんは会場に問いかけます。

「どちらの丸に目がいきますか」

多くの参加者は、“欠けている丸”の方に手を挙げました。

小川さん曰く、欠けている丸に注目するのは、“先進国の視点”ということです。つまり、“何が欠けているのかに目がいってしまう視点”です。ある参加者の感想がこの言葉の深さを代弁しています。

「“足りないものを探したがる”、“何が足りないのか考えてしまう”という視点は、持たない方が良い視点ということではなく、あっても良い。ただ、プラス視点として“あるもの(リソース)を活かす視点”を持つことが大切ということを、現場で戦ってこられた小川先生から学べてよかったです。この視点はどんなときにも大切なことだと思います」(大学生・男性)
 

「2つの丸」あなたはどちらの視点?

小川さんの言葉は一つ一つ重く、経験に裏打ちされたメッセージでした。その中でも、私たちの心に響いた言葉をお伝えします。

  • 1人の100歩より、100人の1歩
  • 微力ではあるが、無力ではない
  • アフリカの人々に必要なのは、“自立”と“自治”

 

~参加者の声~

実際の体験を聞いて、少年兵の現実を聞き、悲しくなりました。壊された心を直し、社会復帰させることはとても素晴らしく感じました。戦争や紛争と向き合うのは、宇宙のように果てしないような気もして来ました。私は将来、世界へ出てビジネスをしたいと考えています。それと同時に人々を幸せにすることをしたいです。今回の話を聞いて、より世界が知りたいと思うことができました。(高校生・男性)

子どもは純粋だから兵士として使われるという言葉が非常に印象的でした。何のために生まれて来たのか、同じ時間を過ごしているのにこんなにも環境や状況が違うのかと信じがたい事実でした。(社会人・女性)

沖縄戦の鉄血勤皇隊と子ども兵と同じテーマで考えたことがなかったので目からウロコでした。今後、新たな切り口で話ができるのではないかと思いました。(高校教諭・男性)

今回、小川先生が話していた内容は、世界中の人が知っておくべき事実だと思う。しかし、学校の授業でもなかなか取り扱ってくれるような内容ではないので、非常に残念に思います。このような講義を教師や教授に行い、そこから教育として広げていくことも重要なことではないのかと感じた。私の学校においてもこんなユニークな講義があればなと感じました。(大学生・女性)
 

参加者からも、熱心な質問の手が挙がりました

(報告者 加藤 秀一)

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