海外からの研修員と「スーパーの国際化」を提案~世界人合宿(2016年2月)

写真
インタビュー手法を活用した、JICA研修員への聞き取り調査

世界平和や多文化共生に貢献する人材「世界人(せかいびと)」を育成する“学びの場”として、当事務所が開催する「おきなわ世界塾」。これまでにさまざまな学びの場づくりを実践してきましたが、2月27日~28日には、国際協力に必要な知識とコミュニケーション能力を養う「世界人(せかいびと)合宿」を、一泊二日の日程で開催しました。

沖縄県の国際交流事業の経験者を中心に、国際協力・交流事業に関心のある若者(高校生、大学生、社会人)40名が参加。一日目は、信頼構築関係のためのコミュニケーションの手法、チームビルディングなどを学び、プログラム終了後に協力隊OV会との交流会を開催しました。

写真
買い物で困っていることを探る

会場となったJICA沖縄国際センター(OIC)は、開発途上国から、国際協力機構(JICA)が実施する技術研修で日本の技術やノウハウを学ぶ研修員を受け入れています。その数は年間約500名に上ります。

一方、センターの前には、沖縄県内で大きなシェアを持つスーパー「かねひで」(株式会社金秀商事)の支店「かねひで前田国際市場」が2015年12月にオープンしました。しかし日本語が読めない研修員たちは、普段の買い物などで困ることが少なくありません。

そこで二日目のプログラムにはJICA研修員に加わってもらい、「外国人にも優しい買い物プロジェクト」を実施しました。

参加者は、6か国から来た9名のJICA研修員へのインタビューを通じて、世界のさまざまな文化、習慣、宗教などにふれ、その後実際に「かねひで前田国際市場」の店内を歩き、外国人の目線で解決策を探りました。

そこで得た案を発表する企画提案プレゼンテーションには、グループワークに参加したJICA研修員だけでなく、「かねひで」からも13名の出席をいただき、うち3名の方に審査員をお願いしました。

参加者はまず、「商品によって値段表記が税抜きと税込と異なるため、会計時にお金が足りなくなってしまう」「豚肉を含む食品か分からないため、安心して購入できない」など、JICA研修員が不便さを感じている声を紹介しました。提案として、絵入りマップの作成、エプロンの色で英語対応可能スタッフを明示するなど、改善へのアイデアを紹介。店舗側からは、「対応できるものはすぐに取り入れ、その他の提案も前向きに検討したい」とコメントがありました。

写真
企画提案をプレゼンテーション

写真
「かねひで賞」受賞グループ。どれも素晴らしい内容でした

写真
二日間のプログラムを終了し、記念写真

身近な地域の国際化に向けた課題に取り組んだ参加者たち。プログラムを終え、「チームビルディングやディベートなど実践的なプログラムを通して、世界人に必要なスキルを身につけていく上で、すべてのプログラムがつながっていて、段階を追うごとに力がついていく感じがした」などの感想を挙げていました。

インターネットで「せかいびと」と検索すると、上位に掲載されるようになった「おきなわ世界塾」。今後も、“継続して学べる場”を、参加者とともに創りあげていきたいと思います。

(報告者:神田 青)

記事一覧に戻る

ページの先頭に戻る