第6回おきなわ世界塾 国際協力×アート編 ダンボールを使ったサスティナブルな社会を目指して ~ゴミを通して人と繋がる!?~(2019年9月)

第6回 おきなわ世界塾 国際協力×アート編
ダンボールを使ったサスティナブルな社会を目指して
~ゴミを通して人と繋がる!?~

 

 

    第6回おきなわ世界塾は、国際協力×アートをテーマに、儀間朝龍(ギマトモタツ)さんを講師にお迎えて開催しました。捨てられていくダンボールを使って“人をつなぐ”儀間さんの面白い取り組みを紹介してもらうとともに、実際にみんなで廃ダンボールから文房具を作ってみました。秋らしくアートに触れるとともに、これからの国際協力活動のヒントをもらえる楽しい時間となりました。

 

開催日時:2019年9月14日(土) 14:00~17:00
開催場所:JICA沖縄センター
参加人数:22名(高校生~一般)


【当日のプログラム】

1. 導入セッション(30分) ①グループ毎の自己紹介&期待していること②アート×国際協力=SDGsに繋がっている!?
2. 講義(60分)
3. ワークショップ(75分)
4. 振り返り(15分)


会場には、儀間さんの作品や活動写真が展示され、講義が始まる前からワクワクします。
 

 

ダンボールからできた文房具たち

rubodanはダンボールを分解して組み立てた言葉

 

【講義編】

 

雨に濡れたダンボールごみを見て…
前半は、儀間さんの活動についてお話をしていただきました。
儀間さんが代表を務めるrubodanは、捨てられるダンボールを材料にして、かっこいい文房具によみがえらせる取り組みを行っています。ある雨の日、道に捨てられたダンボールの表面の紙だけがペロッとめくれていたのをみた儀間さんは、「もしかして!?」と思い、すぐに家で持ち帰ったダンボールを水に漬け込む実験をしてみたそうです。するとダンボールの紙をくっつけている糊がとけて、きれいに分解できることを発見。これは使えると思ったのが、この活動のきっかけだったそうです。
高校から芸術科の出身で、そのころからたくさんの絵を描いていたという儀間さん。アートを使って社会に役立てられることをやってみたいという思いと、漠然とした海外への興味ももっていたそうです。声がかかれば、サモアやフィリピン、インドネシアなど様々なところでこの廃ダンボールを使った文房具づくりを伝えてき、時には青年海外協力隊員ともコラボしています。お金が無くてノートや紙を購入することは難しい環境でも、儀間さんの手法を使えば、文房具が手に入るし、資金源となるかっこいい商品にもなります。
 

 

海外での活動のきっかけとなったサモア

インドネシアでも素敵な笑顔でポーズ 

 

 

みんなが笑顔になる仕組み

 儀間さんは海外だけでなく、沖縄でもとても面白い取り組みをされています。
ひとつの例として、沖縄で有名なアイスクリームの企業とコラボして、そこで出たダンボールごみを福祉作業所が回収し、儀間さんから教わった手法で文房具を製作、それをまたアイスクリーム屋さんの店舗で販売します。かわいい企業ロゴがはいった文房具は、沖縄土産としても喜ばれるはず♪

 
この取り組みは、
企業 「ごみが減る、文房具が広報にもなる」                             
作業所 「仕事、お金、やりがいが生まれる」
儀間さん 「儲けにはならないけど(笑)、活動を継続するための資金にあてられる」


という皆にとっていいことばかり。もちろん、ゴミを減らすことにもつながっています。
rubodanの取り組みを始めたころ、周囲のほとんどの人が実現するのはムリだろうと反対したそうです。それでも、あきらめずにコツコツと活動を続けてきた儀間さん。「最近ようやくダンボールでつくったノートをこの値段で売ることが理解されるようになってきたような気がする」とお話ししてくれました。
 

【ワークショップ・振り返り編】

廃ダンボールが宝の山に!

 後半は、儀間さんに作り方を教わりながら、レターセットとノートづくり。ダンボールを水につけてしばらくすると、ペロッと気持ちよく3つの紙に分かれる様子をデモンストレーションしてもらいました。これを乾かして、材料にします。

 今回は、儀間さんが事前に準備してくれた材料から、好きな柄を選ぶところからスタート。折った時、めくった時にどのロゴがどんな風に入っていたらかっこいいかな、と参加者も真剣に選びます。えんぴつ、ハサミ、のり、ホッチキスといった手に入りやすい道具だけでできるのも、このワークの特徴です。

 ダンボールに空いている穴や、やぶれた部分、マジックの落書きも上手に使えば、味のあるデザインになります。出来上がった自分だけのオリジナルレターセットやノートをみて、みんな嬉しそうです。「これまでゴミに見えていたダンボールが、宝の山にみえてきた」という参加者も!捨てられるものが価値あるものに変わることを実感できた瞬間だったようです。
 

 

どのダンボールにしようかな?

世界にひとつだけのレターセットづくり

 

 0から1にすることを怖がらない

 最後に、この日の講義とワークから参加者がどんなヒントをもらい、自分自身どう活かしていきたいか、振り返りを行いました。今回はアート、教育、福祉、国際協力、環境問題等、参加者の関心のある分野はさまざまでしたが、それぞれが普段の活動に活かせる気づきがあり、そして何よりも「国際協力って、アートって楽しい」と思える会になったようです。
周囲から反対されながらも活動を続け、仲間を増やしてきた儀間さんから、これから何かに挑戦したいと思っている参加者の皆さんへ、「0から1を怖がらない」というメッセージをいただきました。
 

 

自分の関心×今日のヒント→私にできる取り組み

高校生の感想に、大人たちも刺激をうける

 

 ≪参加者の声≫
・そこまで聞いていいの?という深いところまで聞けてすごく面白かったし、実際に作ってみて単純に楽しいと感じた。これから自分の仕事で実践していきたい。
・価値のないものから価値のあるものを生み出す知恵に感銘。そしてそれをビジネス展開する仕組みと勇気に感心しました。
・これから参加する青年海外協力隊の活動へのヒントをたくさんもらいました。“何もないところ(あるもの)からつくる”楽しさを知りました。

参加者の皆さま、ご参加ありがとうございました。

次回の世界塾は、12月の開催です。たくさんの世界塾ファンが集まって楽しく過ごせる大集合企画をたくらみ中です。お楽しみに!また、少し先ですが、年明けにむけて毎年恒例の「世界塾合宿」の計画も進めていますよ。皆さまのご参加、お待ちしております。Facebookをチェックしてみてください。

企画:佐久間  執筆:大山  撮影:Kengo  塾長:我如古

 

 

  

 

ページの先頭に戻る